シリア人権監視団:バアス大隊がウクライナでの戦闘への参加を希望する反体制武装集団元戦闘員や兵役を終えたシリア軍元兵士を勧誘(2022年3月12日)

シリア人権監視団は、複数筋から得た情報として、民兵組織の一つバアス大隊や、2018年にロシアの監督のもとにダマスカス県南方、ダマスカス郊外県東グータ地方などシリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元司令官らが、ロシア軍とともに戦闘に参加するために、ウクライナに赴くよう、反体制武装集団の元戦闘員や兵役を終えたシリア軍の元兵士らを公然と勧誘していると発表した。

勧誘が行われているのは、ダマスカス県南方のバービッラー市、バイト・サフム市、東グータ地方のアイン・タルマー村、カフルバトナー町、ザマルカー町。

バアス大隊のメンバーらは、ウクライナに赴けば1,500~2,000米ドルの報酬が得られると宣伝し、希望者に対して、大隊の事務所、あるいは軍事情報局の代表者らに氏名を登録するよう呼び掛けている。

現在のところ、手続きは氏名の登録に限定されているが、政府支配地域における貧困を逃れようと多くの若者が登録を行っているという。

AFP, March 12, 2022、ANHA, March 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2022、Reuters, March 12, 2022、SANA, March 12, 2022、SOHR, March 12, 2022などをもとに作成。

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