イドリブ県、ハマー県でシリア軍が「決戦」作戦司令室支配地を砲撃する一方、トルコ軍憲兵隊が国境地帯で2人を射殺(2022年3月29日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村、フライフィル村、ファッティーラ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍憲兵隊は、ヒルバト・ジャウズ村に近い国境地帯から違法にトルコ領内に入ろうとしたイドリブ県タッル・マンス村出身の若者とハマー県ガーブ地方出身の16歳の若者の2人を相次いで射殺した。

2人はいずれも国内避難民(IDPs)。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のクライディーン村一帯を砲撃した。

 

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で薬剤師の自宅に正体不明の武装集団が手りゅう弾を投げ込み、薬剤師とその妻が死亡した。

また、マハッジャ町では、シリア軍第5軍団第8旅団に勤務する医師の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、乗っていた医師が死亡した。

AFP, March 29, 2022、ANHA, March 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 29, 2022、Reuters, March 29, 2022、SANA, March 29, 2022、SOHR, March 29, 2022などをもとに作成。

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