イスラエルのガンツ国防大臣:「ウクライナへの限定的な軍事支援は、シリアでの「イランの民兵」に対する攻撃にかかるロシアとの協調を害さない」(2022年5月2日)

イスラエルのベニー・ガンツ国防大臣は、イスラエル政府によるウクライナへの限定的な軍事支援が、シリアでの「イランの民兵」に対する攻撃にかかるロシアとの協調を害さないとの見方を示した。

アル・モニター(5月2日付)が伝えたところにようと、ガンツ国防大臣は、イスラエル政府が、シリア領内での「イランの民兵」に対する爆撃を認めるロシアとの「暗黙の合意」をめぐってロシアとやり取りを続けているとしたうえで、「我々はこの地域でイランの「テロ活動」に光を宛て、協力国に必要な措置を講じるよう促す」と述べた。

ガンツ国防大臣はまた、イスラエルがこれまで、ロシアがシリアでイスラエルによ「イランの民兵」への爆撃を阻止するというロシアの対抗措置を恐れ、ウクライナへの武器供与を控えてきたが、ウクライナへの人道支援、ヘルメットや防弾チョッキの提供は、シリアをめぐるロシアとの合意を脅かさないだろう、と述べた。

AFP, May 3, 2022、ANHA, May 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 3, 2022、Al-Monitor, May 2, 2022、Reuters, May 3, 2022、SANA, May 3, 2022、SOHR, May 3, 2022などをもとに作成。

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