外務在外居住者省は欧米諸国による「シリア及び地域の将来の支援に関する第6回ブリュッセル会合」をシリア国民を支援しようする真の熱意を感じ取れず、人道支援を政治利用していると非難(2022年5月9日)

外務在外居住者省は声明を出し、EUが国連との共催で、ベルギーのブリュッセルで5月9日に2日間の予定で開催している「シリア及び地域の将来の支援に関する第6回ブリュッセル会合」に関して、人道活動を規制・調整する国連の原則に合致しておらず、参加国がシリアの国土の一部を占領し、復興や難民帰還を妨害しているなかで、シリア国民を支援しようとする真の熱意を反映していないと批判した。

声明はまた、会合参加国が、シリア国民に非人道的な経済制裁を一方的に科し、燃料、食料、医薬品といった基本物資の供給能力を奪っており、そのことは会合が掲げる目標に矛盾しているとしたうえで、ロシアをはじめ、バランスのとれた姿勢をとる諸外国を会合に招待しないことで、人道支援を政治利用していることすら隠し立しないと非難した。

SANA(5月9日付)が伝えた。

AFP, May 9, 2022、ANHA, May 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2022、Reuters, May 9, 2022、SANA, May 9, 2022、SOHR, May 9, 2022などをもとに作成。

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