反体制活動家のイブラーヒーム・ジャバーウィー氏はロシアが3月から4月の2カ月間でシリア人戦闘員500人以上をウクライナに移送したとのSTJの発表を「過った情報」と否定(2022年5月19日)

反体制活動家の1人でシリア交渉委員会のメンバーのイブラーヒーム・ジャバーウィー氏(元南部中央作戦司令室報道官、准将)は、シリア人権監視団に対して、「我々は第8師団と直接連絡をとっているが、この件に関して広まっている噂は正しくない。すべてが過った情報だ」と述べた。

発言は、反体制系NGOの「真実と正義のためのシリア」(STJ)は公式ホームページを通じて、ロシアが3月から4月の2カ月間で、シリア人戦闘員500人以上をウクライナに移送したと発表したのを受けたもの。

STJは、戦闘員の家族や親戚、シリア軍第五軍団の士官複数人などから得た証言をもとに、シリアに駐留するロシア軍は、複数の民間軍事会社や仲介者に登録を済ませていたシリア人戦闘員少なくとも530人をウクライナ東部での戦闘に「傭兵」として参加させるために派遣したなどと発表していた。

AFP, May 19, 2022、ANHA, May 19, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 19, 2022、Reuters, May 19, 2022、SANA, May 19, 2022、SOHR, May 19, 2022などをもとに作成。

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