ロシアのラブロフ外務大臣:「シリアの正統な政府の要請を受けてシリアに留まる」「シリアの主権や地域の平和に基づいてクルド人をめぐる問題を解決したい」(2022年5月27日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はRT(アラビア語版、5月27日付)のインタビューに応じ、そのなかで「我々はシリア・アラブ大統領の正統な大統領、この国の正統な政府の要請を受けてここ(シリア)にいる」と述べた。

ラブロフ外務大臣はまた、「我々は国連憲章が定める原則を完全に遵守している。我々は国連安保理決議第2254号が定める任務を遂行している。我々は将来もこの方針を守っていく」と強調した。

一方、トルコがシリア難民100万人の「自発的」帰還を口実にシリア北部への軍事侵攻を画策していることに関しては、「イラクやシリアのクルド人を統一しようとするさまざまな枠組みの間に問題が生じている。このことはもちろんこの地域の一部に緊張をもたらしている…。トルコがこれを避けて通ることはできない。我々は、シリアの主権や地域の平和に基づいてこうした問題を解決したい。我々はクルド人と対話を行っている。我々は彼らとの連絡のチャンネルを持っている。彼らに現代史を見直すよう促している。米国が誰かに対して行った約束に関わる歴史、こうした約束がどのように守られたのかを」と述べた。

AFP, May 27, 2022、ANHA, May 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2022、Reuters, May 27, 2022、RT, May 27, 2022、SANA, May 27, 2022、SOHR, May 27, 2022などをもとに作成。

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