シャーム軍団がトルコ占領下の「オリーブの枝」地域南部でシャーム解放機構の内通者を逮捕するとして住民3人を拉致(2022年6月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍を主導するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団が、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域南部のファーフィルティーン村、ブルジュ・ハイダル村の住民3人をパトロール中に拉致した。

シャーム軍団は、シャーム自由人イスラーム運動を支援するかたちで、シャーム解放機構がファーフィルティーン村、ブルジュ・バイダル村、バイーヤ村、バースーファーン村に部隊を進軍させたのち、トルコの仲裁を受け入れて撤退したのを受けて、シャーム解放機構の内通者を逮捕するとして、これらの村を強襲、3人に暴行を加えたうえで、拘束、連行した。

また、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動とシリア国民軍シャーム戦線との戦闘の巻き添えとなって負傷していた住民1人が死亡した。

これにより、6月18日に始まった戦闘での死者は民間人5人、戦闘員4人となった。

一方、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域では、スースィヤーン村、ハダス村の国内非難(IDPs)キャンプ、バーブ市近郊にシリア国民軍に所属するシャーム戦線とシャーム自由人イスラーム運動(前総司令官が率いる「総司令部」)が部隊を派遣し、検問所を設置、住民の通行を阻止するなどして緊張が高まった。

AFP, June 25, 2022、ANHA, June 25, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2022、Reuters, June 25, 2022、SANA, June 25, 2022、SOHR, June 25, 2022などをもとに作成。

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