シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の幹部の1人アトワーン総法務官は、アフガニスタンの首都カブールに対する米軍のドローンの攻撃で暗殺されたアル=カーイダ総司令部のザワーヒリー指導者に弔意(2022年8月2日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の幹部の1人アブドゥッラヒーム・アトワーン総法務官(最高ファトワー評議会評議員)が声明を出し、アフガニスタンの首都カブールに対する米軍無人航空機(ドローン)の攻撃で暗殺されたアル=カーイダ総司令部のアイマン・ザワーヒリー指導者に弔意を示した。

ザワーヒリー指導者をめぐっては、ジョー・バイデン米大統領が8月1日、「正義は下された。このテロリストはもうこの世にはいない。世界中の人々はもうこれ以上恐れる必要はない」などと述べ、暗殺したと発表していた。

米政府高官によると、暗殺作戦は現地時間で7月31日の午前6時18分にザワーヒリー容疑者が建物のバルコニーに出たところをドローン攻撃で殺害した。

発表された弔文は以下の通り:

アッラーがシャイフ・アイマン・ザワーヒリーを憐れみ、彼を受け入れ、マフディーたちのなかで彼の地位を高め、預言者、正直な者たち、殉教者、義しき者たちとともに楽園に住まわせ、彼らとともに良くいさせてくださいますように。
そこは、半世紀以上もの間、自らの宗教のために生き、祈り、戦い、抵抗し、ジハードを続け、投獄、拷問、虐待、追放を経験し、見捨てられ、それでも耐えた男以外に我々が思い起こすことができない場所だ。
アブー・ムハンマドよ、アッラーがあなたを憐れんでくださいますように。我々はアッラーのものであり、アッラーに帰する。

AFP, August 2, 2022、ANHA, August 2, 2022、al-Durar al-Shamiya, August 2, 2022、Reuters, August 2, 2022、SANA, August 2, 2022、SOHR, August 2, 2022などをもとに作成。

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