米軍(有志連合)が違法に基地(グリーン・ヴィレッジ基地)を設置しているウマル油田で、ドローン攻撃、あるいはロケット弾攻撃による爆発が少なくとも5回発生(2022年10月22日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍(有志連合)が違法に基地(グリーン・ヴィレッジ基地)を設置しているウマル油田で少なくとも5回にわたって大きな爆発が発生した。

爆発の理由は不明。

レバノンのマヤーディーン・チャンネル(9月22日付)によると、爆撃は所属不明の無人航空機(ドローン)1機による攻撃によるものだという。

これに対して、米軍部隊は、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の農地を砲撃し、対抗した。

また、カタールのジャズィーラ・チャンネル(10月22日付)は、ドローンが「イランの民兵」所属と思われ、米軍基地に対してロケット弾(あるいはミサイル)多数を発射したと伝えた。

しかし、一方、ノース・プレス(10月22日付)は、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から少なくともロケット弾(あるいはミサイル)8発が発射されたと伝えた。

https://www.youtube.com/shorts/q8CZHtDk5po

 

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ドゥラル・シャーミーヤ(10月23日付)によると、これに対して、米主導の有志連合は、ブーカマール市およびマヤーディーン市一帯の「イランの民兵」の拠点複数ヵ所を砲撃した。

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一方、シリア人権監視団は、攻撃の前日にあたる21日、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に米軍(有志連合)が違法に設置している基地の近くで、米軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が実弾を使用した演習を行ったと発表していた。

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また、有志連合は23日、ダイル・ザウル県で高機動ロケット砲システムの発射訓練を行ったと発表した。

AFP, October 22, 2022、Aljazeera, October 23, 2022、ANHA, October 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2022、Euprates Post, October 22, 2022、North Press, October 22, 222、Qanat al-Mayadin, October 22, 2022、Reuters, October 22, 2022、SANA, October 22, 2022、SOHR, October 22, 2022などをもとに作成。

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