シャーム解放機構は制圧したアレッポ県内のトルコ占領下各所で、トルコの強い要請を受け、シャーム解放機構が戦闘員の数を減らすとともに、他の武装集団になりすまして駐留を続ける(2022年10月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つジンディールス町近郊のジャルマ村内の検問所で、シリア国民軍に所属するスライマーン・シャー師団が、同軍に所属するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の静止を無視して通過しようとしたことをきっかけとして戦闘が発生した。

アレッポ県では、シリア人権監視団によるとまた、シャーム解放機構の総合治安機関が、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域の中心都市であるアフリーン市内でイスラーム軍のメンバー1人を逮捕した。

**

シリア人権監視団は、シャーム解放機構が制圧したアレッポ県内のトルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域各所で、トルコの強い要請を受け、シャーム解放機構が戦闘員の数を減らすとともに、他の武装集団になりすまして駐留を続けていると発表した。

同監視団によると、シャーム解放機構は、アフリーン市から戦闘員を完全に撤退させる一方、シーラーワー町近郊のカルズィーハル村ではシャーム自由人イスラーム運動の傘下で、ジンディールス市ではスライマーン・シャー師団の傘下で、部隊160人を温存しているという。

AFP, October 22, 2022、ANHA, October 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2022、Reuters, October 22, 2022、SANA, October 22, 2022、SOHR, October 22, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.