トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン町一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人を含む2人が負傷、シリア国民軍戦闘員2人もシリア民主軍の攻撃で死亡(2022年11月9日)

ハサカ県では、SANA(11月9日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃した。

ANHA(11月9日付)によると、砲撃はアブー・ラースィーン町南のアラブ・ハーン村に及び、シリア軍兵士1人が負傷した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、アブー・ラースィーン町近郊のルバイアート村、シュール村に対しても砲撃を行ったほか、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・タウィール村、タッル・シャンナーン村、ウンム・ハイル村、タッル・カラービート村、タッル・ジュムア村、ダルダーラ村、アッブーシュ村、マスラタ村、シャイフ・アリー村を砲撃し、65歳の男性1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍もタッル・タムル町近郊のアリーシャ村一帯に設置されているシリア国民軍の拠点を砲撃、戦闘員2人を殺害、3人を負傷させた。

AFP, November 9, 2022、ANHA, November 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2022、Reuters, November 9, 2022、SANA, November 9, 2022、SOHR, November 9, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.