カーミシュリー市の北・東シリア自治局教育委員会本舎で爆発:同委員会はトルコの関与を断じる(2022年12月5日)

ハサカ県では、ANHA(12月5日付)、SANA(12月5日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市のシュクリー・クーワートリー通りにあるウルーバ学校の敷地内で車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

ウルーバ学校は2014年に人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が接収し、北・東シリア自治局が教育委員会本舎として転用していた。

ANHAによると、爆発により、男性1人が負傷した。

爆発に関して、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)は声明を出し、「テロ細胞の一つが爆弾を仕掛けた車でカーミシュリー市の教員を狙った」と断じ、非難した。

一方、北・東シリア自治局の教育委員会は事故現場で声明を発表し、爆発を「攻撃」と呼んだうえで、「この攻撃は…トルコの国家が大虐殺を実行してきたことの証だ。なぜなら、この野蛮な攻撃が行われたタイミングは委員会職員への虐殺を意図していたからだ」と発表し、トルコの関与を断じた。

AFP, December 5, 2022、ANHA, December 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 5, 2022、Reuters, December 5, 2022、SANA, December 5, 2022、SOHR, December 5, 2022などをもとに作成。

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