クウェートの社会問題省はトルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域でIDPsのための住居建設などを行ってきた慈善団体に活動停止を通達(2022年12月12日)

クウェート日刊紙『ジャリーダ』(12月12日付)は、慈善団体の事業を統括するクウェートの社会問題省が、同国の64の慈善団体の代表らに対して、シリア領内での慈善開発事業実施の認可を停止すると通達、これを受けてトルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域で、国内避難民(IDPs)のための住居建設などを行ってきた慈善団体が活動を停止したと伝えた。

この告知は、開発事業や国際協力を管轄する外務省の指示に基づくもの。

イナブ・バラディー(12月12日付)によると、クウェートの慈善団体はこれまでにIDPsを収容するための住宅建設に携わってきた。

最大の事業は、イドリブ県ハルブヌーシュ村西のスンマーク山(ハーリム山)にある「クウェート・キャンプ」の建設で、同地にはコンクリート製の住居460~600戸が建設されている。

 

AFP, December 12, 2022、ANHA, December 12, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2022、‘Inab Baladi, December 12, 2022、al-Jarida, December 12, 2022、Reuters, December 12, 2022、SANA, December 12, 2022、SOHR, December 12, 2022などをもとに作成。

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