アサド大統領はイランのエブラーヒーム・ライースィー大統領と電話会談を行い、二国間関係、現下の政治情勢の好転(サウジアラビアとイランの国交正常)など、イスラエルによるアクサー・モスクへの攻撃(エルサレムでのイスラエル警察と住民の衝突とそれに伴うガザ地区などへの爆撃)などの地域情勢の進捗について意見を交わた。
会談では、地域の安定は、持続的な対話、主権尊重、共通の国益強化を通じた国家間の平和的な関係に基づくとしたうえで、連携と対話を続けることを確認した。
また、イスラエルによるエルサレムでの住民弾圧、ガザ地区やレバノン南部に対する爆撃(6、7日)については、シリアの民間人を狙った攻撃と不可分で、抵抗勢力やパレスチナ人民の有期を前にその弱さと挫折を示すものだとの見方を示した。
ライースィー大統領は会談で、シリアの主権、領土の一体性を強調し、「テロとの戦い」がシリアの主権への支援に根差していると述べた。
両首脳は、主権と尊厳を誇示する諸人民や諸国家の覚醒によって一局支配体制は終焉に向かいつつあることを確認した。
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SANA(4月9日付)が伝えた。
AFP, April 9, 2023、ANHA, April 9, 2023、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2023、Reuters, April 9, 2023、SANA, April 9, 2023、SOHR, April 9, 2023などをもとに作成。
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