アサド大統領は21日午前、ダマスカス県マッザ区にあるハーフィズ・アサド大統領モスクでイード・アル=フィトル(4月21日)の集団礼拝を行った。
礼拝には、ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣ら閣僚、バアス党幹部、人民議会議員、イスラーム教法曹界幹部らが参列、ダマスカス郊外県宗教関係局長を務めるハドル・シャフルール師が導師を務めた。
シャフルール師は礼拝に際して、連帯、思いやり、団結、寛容の意味を強調し、以下のような説教を行った。
連帯、思いやり、団結、寛容が持つ崇高な意味とは、愛すべきシリアという我々の国において、過酷な包囲(制裁)にもかかわらず高められ、そこではシリア人が、イスラーム教徒であれ、キリスト教徒であれ競い合うかのように、被災した同胞を助けようとした…。
我々は、イードに合わせて被災者が必要とするものを集め、自らの同胞にそれを贈る子どもたちの姿を目にした。我々は、孤児のために用意していたものを被災者に送る未亡人の姿を目にした。これは、イスラームにおける喜びの哲学だ。そのおかげで、シリア人は「テロとの戦い」に勝利した。
シリア国民が過酷な状況下で示した忍耐、世界最強の軍隊を打ち破った勇敢な軍隊のもとに結集したこと、大地を覆った殉教者の純粋な血によって、シリアは自らの文明的なメッセージを信じ、自らのヴィジョンの明確さを自認しつつ世界に復帰した。それは、シリアの指導者であるバッシャール・アサド大統領閣下の智によるものだ…。我々のアラブ姉妹国は、鼓動するアラブの心臓であるダマスカスに愛と憧れをもって戻ってくる。シリア国民はこれらの国々を歓迎し、アラブ民族がアッラーのお許しのもとに、自らの統合と輝きを取り戻すだろう。
崇高なるアッラーが、シリア、その国民、指導者、勇敢なる軍を守り、殉教者を憐れみ、負傷者を癒し、アサド大統領が成功を収め、祖国の善と利益に向けたその歩みを導きますように。
SANA(4月21日付)が伝えた。
https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/pfbid02gKt4gXq5BqSCfrzoi5xPMBRkTiJ2ocYiWqo9KsgZNFYoG1kQGfUiSsbGZQ7Aitq1l
AFP, April 21, 2023、ANHA, April 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2023、Reuters, April 21, 2023、SANA, April 21, 2023、SOHR, April 21, 2023などをもとに作成。
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