大統領選挙をめぐる動き(2014年5月24日)

SANA(5月24日付)によると、ハサカ県ズィーバ村、タルトゥース県スーダー町、ヒムス県ハディーダ町、ガッサーニーヤ村、アイン・ファウワール村、ハマー県カフルバフム町、スワイダー市、スワイダー県アティール村などで、大統領選挙実施と軍による「テロとの戦い」を支持するデモ・集会が開かれ、バアス党支部幹部、人民諸委員会、職業諸組合らが参加し、アサド大統領への支持を訴えた。

AFP, May 24, 2014、AP, May 24, 2014、ARA News, May 24, 2014、Champress, May 24, 2014、al-Hayat, May 25, 2014、Kull-na Shuraka’, May 24, 2014、al-Mada Press, May 24, 2014、Naharnet, May 24, 2014、NNA, May 24, 2014、Reuters, May 24, 2014、SANA, May 24, 2014、UPI, May 24, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年5月23日)

アンバール県作戦司令室は、ファッルージャ市西部での作戦で、軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)司令官5人を殺害したと発表した。

また同司令室筋によると、ファッルージャ市東部へのイラク軍の空爆で、ダーイシュ戦闘員31人が死亡した。

さらにラマーディー市では、治安部隊がダーイシュ戦闘員7人を殲滅した。

一方、軍・治安部隊合同作戦司令室によると、ファッルージャ市南部での掃討作戦で、ダーイシュ戦闘員80人を殲滅、数十人を負傷させたという。

マダー・プレス(5月23日付)が伝えた。

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マダー・プレス(5月23日付)は、ニネベ県警察筋の話として、イラク軍がモスル市南部でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、戦闘員4人を殺害した、と報じた。

AFP, May 23, 2014、AP, May 23, 2014、ARA News, May 23, 2014、Champress, May 23, 2014、al-Hayat, May 24, 2014、Kull-na Shuraka’, May 23, 2014、al-Mada Press, May 23, 2014、Naharnet, May 23, 2014、NNA, May 23, 2014、Reuters, May 23, 2014、SANA, May 23, 2014、UPI, May 23, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月23日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、軍がインヒル市、ナワー市、サイダー町を「樽爆弾」などで空爆・砲撃するとともに、反体制武装集団に投降を呼びかけるビラを散布、またタッル・ウンム・ハウラーン周辺では、ジハード主義武装集団が軍、国防隊と交戦し、同地の軍検問所を制圧した。

これに関して、シリア人権監視団は、ムハージリーン・ワ・アンサール軍をはじめとする複数のジハード主義武装集団が、タッル・ウンム・ハウラーン一帯の解放を目的とした作戦(「ハウラーンの恐怖」の戦い)を開始し、同地の軍拠点に対して迫撃砲で攻撃を本格化させたと発表した。

一方、SANA(5月23日付)によると、スーラ町入口で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市周辺で、軍が反体制武装集団と戦闘を続けた。

同地での戦闘では、22日の段階で、軍兵士26人、反体制武装集団戦闘員3人が死亡しているという。

また軍は、ジャニーン村・アブー・ライーディー村間の一帯、カフルズィーター市東部を空爆・砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(5月23日付)によると、シュマイティーヤ町近郊でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線が、またアッバース村でダーイシュとシャーム自由人イスラーム運動が交戦し、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員1人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月23日付)によると、アルバイン市、ミスラーバー町、ムライハ市およびその周辺、アイン・タルマー渓谷、ラヒーバ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月23日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月23日付)によると、ダール・カビーラ村、タッルドゥー市、タルビーサ市、ヒルバト・アーガー村、ガントゥー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月23日付)によると、ラーム・ハムダーン村、バザーブール村、ジュッブ・アフマル村、ドゥワイル村、アルバイーン山周辺、カフルナジュド村、ナフラ村、カフルラーター村、タッル・フユーム村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 23, 2014、AP, May 23, 2014、ARA News, May 23, 2014、Champress, May 23, 2014、al-Hayat, May 24, 2014、Kull-na Shuraka’, May 23, 2014、al-Mada Press, May 23, 2014、Naharnet, May 23, 2014、NNA, May 23, 2014、Reuters, May 23, 2014、SANA, May 23, 2014、UPI, May 23, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年5月23日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市空港地区で23日夜、大統領選挙実施とアサド大統領への支持を訴えるデモ会場に設営されたテントが、反体制武装集団の撃った迫撃砲の攻撃を受け、子供1人を含む市民11人、人民諸委員会メンバー6人を含む21人((クッルナー・シュラカー(5月23日付)によると22人)が死亡し、30人以上が負傷した(シリア人権監視団が25日に発表したところによると死者数は37人、うち19人が民間人、12人が人民諸委員会メンバー、6人が兵士)。

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SANA(5月23日付)によると、ダマスカス県(ウルード地区)、ダマスカス郊外県クドスィーヤー市郊外(アリーン地区)、ジャルマーナー市、スワイダー県カフルラフフ村、タルトゥース市などで、大統領選挙実施と軍による「テロとの戦い」を支持するデモ・集会が開かれ、バアス党支部幹部、人民諸委員会、職業諸組合らが参加し、アサド大統領への支持を訴えた。

AFP, May 23, 2014、AP, May 23, 2014、ARA News, May 23, 2014、Champress, May 23, 2014、al-Hayat, May 24, 2014、May 25, 2014、Kull-na Shuraka’, May 23, 2014、al-Mada Press, May 23, 2014、Naharnet, May 23, 2014、NNA, May 23, 2014、Reuters, May 23, 2014、SANA, May 23, 2014、UPI, May 23, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年5月22日)

国連安保理で、シリアでの戦争犯罪、人道犯罪の国連刑事裁判所への付託を求める決議案(フランス提出)の裁決が行われ、ロシアと中国が拒否権を発動し、廃案となった。

ロシア、中国とともに「国際刑事裁判所に関するローマ規程」に参加していない米国は、のこる12カ国とともに決議案に賛成した。

シリアは、ロシア、中国、米国、さらにはイスラエルとともに「国際刑事裁判所に関するローマ規程」には参加していないため、同国での戦争犯罪、人道犯罪の国際刑事裁判所への起訴は、国連安保理決議での承認が必要となる。

AFP, May 22, 2014、AP, May 22, 2014、ARA News, May 22, 2014、Champress, May 22, 2014、al-Hayat, May 23, 2014、Kull-na Shuraka’, May 22, 2014、al-Mada Press, May 22, 2014、Naharnet, May 22, 2014、NNA, May 22, 2014、Reuters, May 22, 2014、SANA, May 22, 2014、UPI, May 22, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年5月22日)

マダー・プレス(5月22日付)は、アンバール県作戦司令室筋の話として、ファッルージャ市東部へのイラク軍の空爆で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員6人が死亡した、と報じた。

またファッルージャ市西部では、イラク軍がダーイシュの部隊を要撃し、戦闘員23人を殲滅した。

これに対し、ダーイシュはラマーディー市内の警察および覚醒評議会の拠点を襲撃し、6人を死傷させた。

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マダー・プレス(5月22日付)は、バービル県警察筋の話として、ジュルフ・サフル地方での軍・治安部隊の掃討作戦で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員4人を殺害したと報じた。

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マダー・プレス(5月22日付)は、バグダード県作戦司令室筋の話として、バグダード県南部でイラク軍部隊とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦し、ダーイシュ戦闘員2人が死亡、軍兵士3人が負傷したと報じた。

AFP, May 22, 2014、AP, May 22, 2014、ARA News, May 22, 2014、Champress, May 22, 2014、al-Hayat, May 23, 2014、Kull-na Shuraka’, May 22, 2014、al-Mada Press, May 22, 2014、Naharnet, May 22, 2014、NNA, May 22, 2014、Reuters, May 22, 2014、SANA, May 22, 2014、UPI, May 22, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月22日)

軍武装部隊総司令部は声明を出し、アレッポ中央刑務所北部の大隊基地を奪還し、同刑務所および周辺一帯を制圧したと発表した。

声明はまた、この戦果により、アレッポ東部および北東部の「テロの温床」への締め付けを強化でき、またアレッポ市北部郊外からアレッポ市にいたる「武装テロ集団」の兵站路を寸断したと付言した。

SANA(5月22日付)が伝えた。

一報、シリア人権監視団(ラーミー・アブドゥッラフマーン代表)によると、軍、国防隊などが、シャームの民のヌスラ戦線を中心とするジハード主義武装集団によって占拠されていたアレッポ中央刑務所を約13ヶ月にわたる包囲の末に完全制圧した。

アブドゥッラフマーン代表によると、軍は早朝に戦車、装甲車を突入させ刑務所を完全制圧、その後、同日晩には刑務所周辺を「樽爆弾」で攻撃、武装集団を追撃した。

刑務所に対する軍の攻勢が本格化した20日以降、反体制武装集団の戦闘員約50人が死亡、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員などにも多数の死傷者が出たという。

なお、1年以上におよぶアレッポ中央刑務所をめぐる戦闘で、4,000人とされる収監者のうち600人が死亡、また軍が政府に反対する生き残った収監者を処刑し、「包囲中に死亡していた」と発表することが懸念されるのだという。

軍によるアレッポ中央刑務所完全制圧で、反体制武装集団はアレッポ市東部とトルコ国境を結ぶ兵站路を寸断され、アレッポ市内の反体制勢力は実質的に包囲された。

SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014
SANA, May 22, 2014

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同じくアレッポ県では、SANA(5月22日付)によると、アレッポ市スッカリー地区、ジャンドゥール地区、ブスターン・カスル地区、ザフラー地区、シャイフ・サイード地区、ライラムーン地区、シュカイイフ地区、ムスリミーヤ村、カフルハムラ村、カフルダーイル村、アナダーン市、ハンダラート・キャンプ北部、マーリア市、フライターン市、ハイヤーン町、マアーッラト・アルティーク村、クワイリス村周辺、ラスム・アッブード村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、カフルサギール村、カブターン・ジャバル村、ダーラト・イッザ市、アアザーズ市、カフルナーハー村、ハイダリーヤ村、シュワイフナ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(5月22日付)によると、ハサカ県サーリヒーヤ地区にあるハーミド・マフフーズ学校の前で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、1人が死亡、6人が負傷した。

同報道によると、ハーミド・マフフーズ学校は、「覆面をした国防隊」が管理していたが、爆発発生を受け、国防隊隊員は逃走し、代わって西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが現場一帯に展開したという。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(5月22日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が21日に制圧したダイル・ザウル市郊外のシューラー村で、イスラーム戦線とシャームの民のヌスラ戦線の戦闘員多数を拘束、32人を処刑した。

処刑された戦闘員のうち29人がイスラーム戦線メンバー、3人がヌスラ戦線メンバーだったという。

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ラッカ県では、ARA News(5月22日付)によると、ティシュリーン・ダム近郊で、「自由シリア軍」がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の司令官の一人アブー・ヒシャーム・ジャズラーウィー氏と不動産関連問題担当者のアブー・ムンズィル氏を要撃、殺害した。

2人はラッカ市からティシュリーン・ダムの拠点に戻る途中だったという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市の南部および東部に対して、軍が攻勢を強め、「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市などに軍が空爆を行った。

一方、SANA(5月22日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市、カフルナジュド村、ザーウィヤ山一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍、ヒズブッラー戦闘員が、ムライハ市一帯で、反体制武装集団と交戦、地対地ミサイルなどで攻撃を加えた。

一方、SANA(5月22日付)によると、ムライハ市周辺、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、ジャイルード市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッル市では、反体制武装集団の戦闘員4人が当局に投降した。

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ダマスカス県では、SANA(5月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(5月22日付)によると、マシュタル・キーヒヤー村、マルジュ・フージャ村、ワーディー・アズラク村、ラウダ村、ハドラー村、ダルバ村、シャジャラ町、カサブ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月22日付)によると、アイン・フサイン村、ガントゥー市、キースィーン村、ワーディー・ミーラ村、ズフール・ハンズィール村、カルマス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月22日付)によると、インヒル市、カーリヤ村、ヒルバト・ブーリート村・サナマイン市街道、ジスリー村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 22, 2014、AP, May 22, 2014、ARA News, May 22, 2014、Champress, May 22, 2014、al-Hayat, May 23, 2014、Kull-na Shuraka’, May 22, 2014、al-Mada Press, May 22, 2014、Naharnet, May 22, 2014、NNA, May 22, 2014、Reuters, May 22, 2014、SANA, May 22, 2014、UPI, May 22, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月22日)

イドリブ県では、SNN(5月21日付)が、アブドゥッラー・ジャドアーンを名のる活動家の情報として、タマーニア町一帯で、軍が「毒ガスを装填した樽爆弾」を投下し、子供2人を含む8人が呼吸困難などの症状を訴えたと報じた。

AFP, May 22, 2014、AP, May 22, 2014、ARA News, May 22, 2014、Champress, May 22, 2014、al-Hayat, May 23, 2014、Kull-na Shuraka’, May 22, 2014、al-Mada Press, May 22, 2014、Naharnet, May 22, 2014、NNA, May 22, 2014、Reuters, May 22, 2014、SANA, May 22, 2014、SNN, May 22, 2014、UPI, May 22, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年5月22日)

SANA(5月22日付)によると、ハマー県シーザル町、ダマスカス県(工業省前、マズラア地区、ダマスカス大学、ヒムス県シーン町、ヒムス市(アクラマ地区)、ラタキア市、タルトゥース市、スワイダー市、イドリブ市、アレッポ市(アズィーズィーヤ地区、ハムダーニーヤ地区)、ダイル・ザウル市で、大統領選挙実施、軍による「テロとの戦い」を支持するデモ・集会が実施され、バアス党地元幹部、人民諸組織、職業諸組合などが参加し、アサド大統領への支持を訴えた。

AFP, May 22, 2014、AP, May 22, 2014、ARA News, May 22, 2014、Champress, May 22, 2014、al-Hayat, May 23, 2014、Kull-na Shuraka’, May 22, 2014、al-Mada Press, May 22, 2014、Naharnet, May 22, 2014、NNA, May 22, 2014、Reuters, May 22, 2014、SANA, May 22, 2014、UPI, May 22, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年5月21日)

化学兵器禁止機関・国連合同派遣団(スィグリッド・カーグ特別調整官)は声明を出し、シリア政府が申告していたイプソパノールの貯蔵庫の廃棄を完了したと発表した。

同声明はまた、シリア国内には依然として申告されていた化学兵器関連物質のうちの7.2%が未廃棄のまま残されおり、化学兵器禁止機関がシリア政府に対して早急に廃棄するよう求めていると付言した。

AFP, May 21, 2014、AP, May 21, 2014、ARA News, May 21, 2014、Champress, May 21, 2014、al-Hayat, May 22, 2014、Kull-na Shuraka’, May 21, 2014、al-Mada Press, May 21, 2014、Naharnet, May 21, 2014、NNA, May 21, 2014、Reuters, May 21, 2014、SANA, May 21, 2014、UPI, May 21, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年5月21日)

イラクの対テロ部隊は、アンバール県ファッルージャ市東部で、特殊部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の狙撃手を殺害したと発表した。

マダー・プレス(5月21日付)が伝えた。

AFP, May 21, 2014、AP, May 21, 2014、ARA News, May 21, 2014、Champress, May 21, 2014、al-Hayat, May 22, 2014、Kull-na Shuraka’, May 21, 2014、al-Mada Press, May 21, 2014、Naharnet, May 21, 2014、NNA, May 21, 2014、Reuters, May 21, 2014、SANA, May 21, 2014、UPI, May 21, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月21日)

内務治安軍総局は、シリアからレバノンに避難しているパレスチナ人に対して、1ヶ月以内に身元登録を行うよう告知した。

登録は22日から各地の内務治安軍総局で開始されるという。

ナハールネット(5月21日付)が伝えた。

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ナハールネット(5月21日付)によると、内務治安軍総局がベカーア県バアルベック郡アルサール村の検問所で、偽造IDなどを使ってレバノンに密入国していたシリア人18人を逮捕した。

AFP, May 21, 2014、AP, May 21, 2014、ARA News, May 21, 2014、Champress, May 21, 2014、al-Hayat, May 22, 2014、Kull-na Shuraka’, May 21, 2014、al-Mada Press, May 21, 2014、Naharnet, May 21, 2014、NNA, May 21, 2014、Reuters, May 21, 2014、SANA, May 21, 2014、UPI, May 21, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ中央刑務所攻略を進める軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャイフ・ナッジャール市の発電所周辺、タッラト・ヒーラーン周辺でシャームの民のヌスラ戦線などからなる外国人戦闘員らと交戦し、同地を制圧した。

ARA News, May 21, 2014
ARA News, May 21, 2014
ARA News, May 21, 2014
ARA News, May 21, 2014

これに関して、SANA(5月21日付)は、アレッポ中央刑務所に隣接するカルアト・ハークーブおよびヒーラーン村を軍が制圧、同刑務所に向けて進軍を続けたと報じた。

また、SANAによると、軍は、シャイフ・ナッジャール市周辺、アレッポ中央刑務所周辺、ハンダラート・キャンプ、フライターン市、カフルサギール村、カフルナーハー村、アアザーズ市、アターリブ市、マーリア市、ダーラト・イッザ市、アナダーン市、アレッポ市歩兵学校周辺、カースティールー地区、ブアイディーン地区、ジャンドゥール地区、ブスターン・カスル地区、ラーシディーン地区反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、前日に引き続き、ハサカ市のムフティー地区とアズィーズィーヤ地区の入り口で、「覆面をした」国防隊メンバーと親政権部族民兵が、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュおよび人民防衛隊と交戦した。

同監視団によると、戦闘は、ハサカ市タッル・ハジャル地区、マサーキン地区でも発生、人民防衛隊とアサーイシュが水道局、消防署、旅客バス・ターミナルなどを制圧するなか、国防隊を支援するかたちで国民青年青年成長党(バロウィーン・イブラーヒーム書記長、https://syriaarabspring.info/wp/?page_id=942#1-8izbal-Shabbal-Waanli-l-Adlawaal-Tanmiya)の民兵が戦闘に参加した。

クッルナー・シュラカー(5月21日付)によると、戦闘は、大統領選挙実施支持を訴えるデモの準備をしていた国防隊隊員がアズィーズィーヤ地区入口の検問所から、会場となるタッル・ハジャル地区の水道局に向かおうとしたのを、アサーイシュが静止したことに端を発していたという。

一報、ARA News(5月21日付)によると、この戦闘で人民防衛隊が国防隊メンバー複数を逮捕拘束したことへの報復として、国防隊の「覆面をしたメンバー」がハサカ市中心にある市場でクルド人複数を拘束した。

クッルナー・シュラカーによると、この戦闘で、人民防衛隊戦闘員3人、国防隊戦闘員5人(シリア人権監視団によると7人)、市民1人が死亡したという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、スブハ村周辺で、シャームの民のヌスラ戦線とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦し、それぞれ2人の戦闘員が死亡した。

クッルナー・シュラカー(5月21日付)によると、未明からイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がフライザ村、スブハ村をグラード・ロケット弾で砲撃していたという。

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ダルアー県では、SANA(5月21日付)によると、ダーイル市、ナワー市、ダルアー市ダム街道地区など、ブスラー・シャーム市、インヒル市、アトマーン村、ヒルバト・ジャムラ村、ジャドル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月21日付)によると、ザマルカー町、アドラー市ウンマーリーヤ地区、アーリヤ農場、ムライハ市周辺、ハーン・シャイフ・キャンプ、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月21日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月21日付)によると、タッルドゥー市、カフルラーハー市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月21日付)によると、アクラブ町などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月21日付)によると、タッル・サラムー村、アブー・ズフール町、カンスフラ村、ナリラヤー村、カフルナジュド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 21, 2014、AP, May 21, 2014、ARA News, May 21, 2014、Champress, May 21, 2014、al-Hayat, May 22, 2014、Kull-na Shuraka’, May 21, 2014、al-Mada Press, May 21, 2014、Naharnet, May 21, 2014、NNA, May 21, 2014、Reuters, May 21, 2014、SANA, May 21, 2014、UPI, May 21, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月21日)

デイリー・ビースト(5月21日付)は、米諜報筋の話として、シリアでの反体制武装闘争に参加している米国人ジハード主義者が「予想よりも多く、その一部は帰国を始めている」と述べた。

米諜報機関によると、シリアで活動するジハード主義武装集団に参加している米国人の数は、昨年度が数十人だったのが、最近の推計では100人以上にのぼっているという。

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『ハヤート』(5月22日付)によると、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣首班は、アスアド・ムスタファー国防大臣の辞表を受理し、国防副大臣を勤めるムハンマド・ヌール・ハッルーフ少将を暫定大臣に任命した。

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クッルナー・シュラカー(5月21日付)は、シリア国民評議会が事務局メンバーのジョルジュ・サブラー事務局長とフサイン・サイイド氏を罷免し、アナス・アルヌート氏とムティーア・バティーン氏を後任に任命したと発表したとの報道に関して、この要求が却下されたと伝えた。

同報道によると、事務局メンバー交代は、「革命指導部最高評議会」のメンバー3人によって評議会に要求されたが、却下されたのだという。

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Kull-na Shuraka', May 20, 2014
Kull-na Shuraka’, May 20, 2014

アレッポ県アターリブ市で活動する地元調整諸委員会など反体制組織6団体が共同声明を出し、アターリブ市革命評議会が同市の活動家を代表していないと発表した。

AFP, May 21, 2014、AP, May 21, 2014、ARA News, May 21, 2014、Champress, May 21, 2014、The Daily Beast, May 21, 2014、al-Hayat, May 22, 2014、Kull-na Shuraka’, May 21, 2014、al-Mada Press, May 21, 2014、Naharnet, May 21, 2014、NNA, May 21, 2014、Reuters, May 21, 2014、SANA, May 21, 2014、UPI, May 21, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年5月21日)

SANA(5月21日付)によると、ダマスカス県(ヒジャーズ広場、ダマスカス大学)、ダマスカス郊外県ハルナ町、クドスィーヤー市郊外、スワイダー県アラー町、ヒムス県サダド町、ハフル町、ハムラー地区ト町、フワーリーン村、ヒムス市(バアス大学)、タッルカラフし、ラウダト・ワアル村、ザーラ村、カルアト・ヒスン町、ダルアー市カーシフ地区、アレッポ県サフィーラ市、ナイラブ・キャンプ、タルトゥース市、ハマー県サルハブ市で、大統領選挙実施と軍による「テロとの戦い」を支持するデモ・集会が開かれ、バアス党支部幹部、人民諸委員会、職業諸組合らが参加し、アサド大統領への支持を訴えた。

AFP, May 21, 2014、AP, May 21, 2014、ARA News, May 21, 2014、Champress, May 21, 2014、al-Hayat, May 22, 2014、Kull-na Shuraka’, May 21, 2014、al-Mada Press, May 21, 2014、Naharnet, May 21, 2014、NNA, May 21, 2014、Reuters, May 21, 2014、SANA, May 21, 2014、UPI, May 21, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年5月20日)

フランスのフランソワ・オランド大統領は、パリを訪れたシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長と会談し、パリにある連立の事務所を正式な「在外公館」として承認すると伝えた。

オランド大統領は、化学兵器などあらゆる武器を使用したアサド政権による弾圧ゆえに、連立を支持するとしたうえで、6月3日に投票が行われる大統領については「事態がこれほど危機的でなかったら、嘲っていただろう。1,000万人以上が難民・避難民となっているのに、どうやって選挙を行うのだ」と述べた。

一方、ジャルバー議長は、大統領選挙に関して「同盟国とともに、この茶番を止めさせるための措置を講じ、穏健な勢力を支援しようとしている」としたうえで、「我々は、イラン・イスラーム革命防衛隊が支援するアサドのテロ、ヒズブッラーのテロ、イラクの傭兵のテロと戦っている…。我々は、米国やロンドンでの会合、そしてパリで、バッシャール・アサドを筆頭とするあらゆる過激派、テロリストの軍事力に対抗するため、今が支援の時だと呼びかけた」と述べた。

『ハヤート』(5月21日付)が伝えた。

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スイスのポール・セーゲル国連大使は国連宛に書簡を提出し、加盟国58国を代表して、シリアでの紛争当事者の犯罪の国際刑事裁判所への提訴を求めるフランスの安保理決議案の採択への支持を表明した。

決議案への支持を表明したのは、EU諸国、日本、韓国など58カ国で、1月にも国際刑事裁判所への提訴を求めていた。

なお、複数の外交筋によると、米国は「国際刑事裁判所に関するローマ規程」に参加しておらず、この58カ国に名を連ねていないが、決議案を支持しているという。

AFP, May 20, 2014、AP, May 20, 2014、ARA News, May 20, 2014、Champress, May 20, 2014、al-Hayat, May 21, 2014、Kull-na Shuraka’, May 20, 2014、al-Mada Press, May 20, 2014、Naharnet, May 20, 2014、NNA, May 20, 2014、Reuters, May 20, 2014、SANA, May 20, 2014、UPI, May 20, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月20日)

ハサカ県では、ARA News(5月20日付)によると、ハサカ市内のアズィーズィー地区とムフティー地区の入り口に位置する「鷲交差点」に検問所を設置しようとした国防隊が、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュと衝突、応援に駆けつけた人民防衛隊と交戦した。

ARA News, May 20, 2014
ARA News, May 20, 2014

戦闘は約3時間にわたって続き、双方の戦闘員、住民が負傷した。

同交差点は、市内のクルド人地区に至る戦略的要衝。

一方、クッルナー・シュラカー(5月21日付)によると、アームーダー市で民主統一党人民防衛隊がシリア・クルド国民評議会メンバー兼アームーダー地元評議会メンバーのフサイン・シハーダ氏を逮捕した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アアザーズ市を軍が地対地ミサイルで攻撃し、複数の市民が負傷、またマーリア市に対する地対地ミサイルでの攻撃で13人が死亡した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(5月20日付)は、軍がアアザーズ市内のアリー・ブン・アビー・ターリブ・モスクを空爆、破壊したと報じた。

一方、SANA(5月20日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、ブアイディーン地区、ジャンドゥール地区、カースティールー地区、ライラムーン地区、マンスーラ村、タッル・シュワイフナ村、ワディーヒー村、バヤーヌーン町、ハンダラート・キャンプ、ヒーラーン村、ジュバイラ村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ火力発電所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月20日付)によると、アーリヤ農場、ムライハ市、ダイル・アサーフィール町、ザバディーン町、ザバダーニー市、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月20日付)によると、カッリー町、ジスル・シュグール市、ジャドラーヤー村、カストゥーン村、アルバイーン山周辺、カフルハーヤー村、ラーミー町、アブー・ズフール町、タッル・サラムー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの鷹旅団の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月20日付)によると、タッルドゥー市、ワーディ・マイイル村、タッル・ウマリー村、西ガルビー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月20日付)によると、ダルアー市スィーバ地区、キルク地区、旧税関地区東部、ナイーマ町、ムサイカ村、アトマーン村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 20, 2014、AP, May 20, 2014、ARA News, May 20, 2014、Champress, May 20, 2014、al-Hayat, May 21, 2014、Kull-na Shuraka’, May 20, 2014、May 21, 2014、al-Mada Press, May 20, 2014、Naharnet, May 20, 2014、NNA, May 20, 2014、Reuters, May 20, 2014、SANA, May 20, 2014、UPI, May 20, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月20日)

シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム軍団、ムジャーヒディーン軍、フルカーン旅団、イスラーム戦線が17日に共同発表した「名誉憲章」(https://syriaarabspring.info/wp/?p=8332)を拒否するとの意思を示した。

ヌスラ戦線は声明で、「名誉憲章」が外国の圧力のもとに作成・発表され、「正統カリフ」への回帰の阻止を狙う勢力がその背後にいると批判、「自由、公正、安全の実現」という目標についても、「明確なイスラーム的言葉と案をもって修正」するよう求めた。

さらに外国人戦闘員(ムハージリーン)を排除する姿勢を示した点についても「シャームの門戸は、救済(ヌスラ)を望むすべての者に開かれている」と主張し、批判した。

このほか「復讐に依らない幹部らの公正な裁判」を求めた点については、「復讐は合法」と却下した。

またヌスラ戦線のサーミー・ウライディー氏は、イスラーム戦線のハッサーン・アッブード政治委員長とのツイッターでのやりとりのなかで「名誉憲章」を「アッラーの法に反する憲章が…シャリーアに沿うものでないことは明白だ」と述べ、拒否した。

ウライディー氏は、アブー・マーリヤー・カフターニー氏に次ぐヌスラ戦線のシャリーア法学者と目されている、という。

クッルナー・シュラカー(5月20日付)が伝えた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム軍団、ムジャーヒディーン軍、フルカーン旅団、イスラーム戦線が共同発表した「名誉憲章」を受諾するようすべての反体制武装勢力に呼びかけ、支持を表明した。

なお「名誉憲章」を発表したイスラーム戦線などの武装集団は、いわゆる連立および欧米諸国が支援するとしている「穏健な反体制派」には含まれない。

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シリア国民評議会は声明を出し、事務局メンバーのジョルジュ・サブラー事務局長とフサイン・サイイド氏を罷免し、アナス・アルヌート氏とムティーア・バティーン氏を後任に任命したと発表した。

マサール・プレス(5月20日付)によると、サブラー氏は事務局長職も解任される見込みだという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員長は、カイロでアラブ連盟のナビール・アラビー事務総長と会談し、連盟の代表ポスト獲得などについて協議した。

マーリフ法務委員長は会談後、「問題は終わった。連盟本部で来月、特別会合が開かれ、代表ポストの引き渡しが協議されるだろう」と述べた。

『ハヤート』(5月21日付)が伝えた。

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ARA News(5月20日付)によると、ハサカ県ダイリーク市の対トルコ国境で、トルコ国境警備隊によるクルド人女性と子供2人射殺(18日)に抗議するデモが行われ、多数の住民が参加した。

AFP, May 20, 2014、AP, May 20, 2014、ARA News, May 20, 2014、Champress, May 20, 2014、al-Hayat, May 21, 2014、Kull-na Shuraka’, May 20, 2014、al-Mada Press, May 20, 2014、Masar Press Agency, May 20, 2014、Naharnet, May 20, 2014、NNA, May 20, 2014、Reuters, May 20, 2014、SANA, May 20, 2014、UPI, May 20, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年5月20日)

シリア北東部で自治を推し進める西クルディスタン移行期民政局執行評議会ジャズィーラ地区、コバネ、アフリーン地区の三つの自治政府は共同声明を出し、6月3日に投票が行われる大統領選挙に関して、国内での暴力停止を優先すべきだとの意思を表明、その実施に消極的な姿勢を示した。

Kull-na Shuraka', May 20, 2014
Kull-na Shuraka’, May 20, 2014

民主統一党が主導する三つの自治政府は声明で、選挙が「危機長期化とシリア人どうしの日々の殺戮の増加、飢餓をもたらし、単一の民主的多元主義のもとでの共生という国民の希望を実現することを妨げる」と批判した。

そのうえで、「国の歴史におけるこの困難な段階での大統領選挙は、賢く正しい決定ではない。すべてのシリア人は流血停止に貢献せねばならず、そのうえで国の未来にふさわしい総意に基づく解決策へと至らねばならない。そしてその後に、我々は大統領選挙について話すことができ、そのなかですべての当事者が立候補であれ、投票であれ自らの権利を行使するべきだ」と主張した。

しかし、クッルナー・シュラカー(5月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局は「自治区」での大統領選挙の選挙運動や支持デモ・集会を黙認している、という。

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SANA(5月20日付)によると、ダマスカス県(アルヌース地区、高等教育省、ムハージリーン区)、ダマスカス郊外県ジュダイダト・アルトゥーズ町、ラウダ町、ダルアー市、ハサカ市、アレッポ市、ヒムス市、ヒムス市フワーリーン村、カルヤタイン市、マンズール村、ハムラー地区ト村、タドムル市、タルトゥース市、ラタキア市、ラタキア県ジャブラ市、ハマー市、イドリブ市で、大統領選挙実施と軍による「テロとの戦い」を支持するデモ、集会が開かれ、バアス党地方幹部、人民諸組織、職業諸組合、市民らが参加、アサド大統領への支持を表明した。

AFP, May 20, 2014、AP, May 20, 2014、ARA News, May 20, 2014、Champress, May 20, 2014、al-Hayat, May 21, 2014、Kull-na Shuraka’, May 20, 2014、al-Mada Press, May 20, 2014、Naharnet, May 20, 2014、NNA, May 20, 2014、Reuters, May 20, 2014、SANA, May 20, 2014、UPI, May 20, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月19日追記)

シャフバー・プレス(5月19日付)は、イドリブ県カフルズィーター市に対して、軍が「塩素ガスを装填した樽爆弾」を投下し、民間人38人が呼吸困難に陥った、と報じた。

al-Hayat, May 21, 2014、Kull-na Shuraka’, May 20, 2014、Shahba Press, May 19, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年5月19日)

サウジアラビア政府は、サルマーン・アブドゥルアズィーズ副首相兼国防大臣のもとに閣議を開き、「国民へのテロとテロの地域への拡散の責任はアサド政権にある」とする声明を出した。

『ハヤート』(5月20日付)が伝えた。

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フランスのベルナール・カズヌーブ内務大臣は、RFIおよびフランス24が放送した番組で、フランス政府が4月23日に開始したジハード主義武装戦闘員の潜入撲滅計画により、当局がこれまで70件以上の通報を受け、シリアに潜入しようとしていた容疑者7人を拘束したと述べた。

AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年5月19日)

マダー・プレス(5月19日付)は、アンバール県作戦司令室筋の話として、軍がファッルージャ市各所への空爆で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員22人を殺害した、と報じた。

またファッルージャ市東部のカラーマ地方では、軍がダーイシュ戦闘員13人を殺傷、車6台を破壊した。

一方、内務省は声明を出し、アンバール県ファッルージャ市での対イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)掃討作戦にあたっていたイラク軍部隊が、ダーイシュ戦闘員と思われる多数の外国人の遺体を発見した、と発表した。

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マダー・プレス(5月19日付)は、ニナワ県警察筋の話として、警察のパトロール部隊がモスル市南部でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)を攻撃、戦闘員4人を殺害した、と報じた。

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マダー・プレス(5月19日付)は、内務省筋の話として、バグダード県南部のユースフィーヤ区で軍とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦したと報じた。

AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月19日)

ダルアー県では、SANA(5月19日付)によると、ダルアー市サジュナ旧市外区でのタウヒード旅団との戦闘の末、軍が同地区一帯を制圧した。

また軍は、ナワー市、ダルアー市西部および南部、ビイル・ウンム・ダラジュ村周辺、ハッザーン・サイーラ村、アトマーン村、ブスラー・シャーム市、ダーイル町などで、反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ周辺などを、軍が「樽爆弾」などで空爆、砲撃した。

またカラムーン地方のアサール・ワルド町一帯で、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月19日付)によると、ムライハ市周辺、アーリヤ農場、ハラスター市警察病院一帯、ザバダーニー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市内のアレッポ城近くにある警察署をジハード主義武装集団が攻撃し、軍側に複数の死傷者が出た。

またヒルバ村、シャイフ・ナッジャール市などを軍が空爆・砲撃する一方、アレッポ市ラーシディーン地区で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月19日付)によると、マンスーラ村、マアーッラト・アルティーク村、アターリブ市、フライターン市、スースィヤーン村、マーリア市、カフルナーハー村、ハーン・アサル村、ハーン・トゥーマーン村、ハンダラート・キャンプ、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ市ライラムーン地区、カスティールー地区、ブアイディーン地区、スッカリー地区、カルム・マイサル地区、バニー・ザイド地区、シャイフ・サイード地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(5月19日付)によると、タッル・マラフ村検問所をシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍との交戦の末、奪還した。

同検問所の制圧はこれが3度目。

一方、SANA(5月19日付)によると、ズラーキーヤート村一帯、タッラト・アブー・ワリード一帯、タイバト・イマーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月19日付)によると、タッルドゥー市、キースィーン村、アイン・フサイン村、ワーディー・ミーラで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月19日付)によると、ヒーラ町近郊、ルージュ平原で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(5月19日付)によると、軍がムーハサン市、マリーイーヤ村、ブーライル町、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、ウルフィー地区、アルディー地区などを砲撃・空爆した。

また、カバージブ村で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュ戦闘員4人を殺害した。

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ハサカ県では、ARA News(5月20日付)によると、ハサカ市内のインターネット・カフェ前で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。死傷者はなかった。

AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年5月19日)

SANA(5月19日付)によると、ダマスカス郊外県ドゥーマー市では、「タクフィール主義武装テロ集団」に反対するデモが行われ、住民数千人が街頭に出た。

AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月19日)

シリア革命反体制勢力国民連立のアスアド・ムスタファー暫定政府国防大臣が辞職した。

ムスタファー前国防大臣は辞職に合わせてメッセージを発表、そのなかで「政権が国民の頭上でシリアを破壊し続けることに対して偽証者でありたくない」と述べるとともに、「(暫定政府)国防省は、革命家たちのニーズに即応するための最低限の義務すら果たす能力がない。これらの要求を実現するためのあらゆる答えは潰えてしまった」と抗議の意を示した。

Kull-na Shuraka', May 19, 2014
Kull-na Shuraka’, May 19, 2014

反体制筋によると、ムスタファー国防大臣は、連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長から戦闘員への資金不足に抗議して辞職したというが、連立筋によると、ムスタファー国防大臣は、ジャルバー議長に暫定政府首班の職を要求、これが拒否されたことを受け辞職したという。

一方、連立のムハンマド・ファールーク・タイフール副議長(シリア・ムスリム同胞団)は、ムスタファー国防大臣の辞職が、「シリアの危機管理の方法をめぐる国際社会の対応」が原因だと述べた。

タイフール副議長は「シリア人の苦悩に対して大国が下した決定は、現地で解釈がなされた場合、象徴的で価値がない」と非難した。

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ダイル・ザウル県で活動するとされる「自由シリア軍対ダーイシュ作戦司令室」は声明を出し、アフマド・ムスタファー国防大臣辞職にいたるシリア革命反体制勢力国民連立暫定政府の対立が、ダイル・ザウル県、とりわけ自らへの資金供与や買収行為をめぐるものだとしたうえで、アフマド・トゥウマ首班およびムスタファー前国防大臣の両名を承認しないことを決定したと発表した。

また「自由シリア軍対ダーイシュ作戦司令室」は、自由シリア軍参謀委員会のアブドゥルイラーフ・バシール参謀長に対して、顧問の一人であるアフマド・ジャディーア准将にダイル・ザウル県での作戦に関与しないよう支持するよう求めるとともに、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長とサウジアラビア政府にダイル・ザウル県住民の救済するよう呼びかけた。

なお声明には以下の武装集団が署名した:

1. ジャアファル・タイヤール・イスラーム旅団

2. イブン・カイイム旅団

3. アーイシャ末裔旅団

4. ズバイル・ブン・アウワーム旅団

5. アンサール・スンナ旅団

6. バシャーイル・ナスル旅団

7. バドル殉教者旅団

8. タービヤ殉教者旅団

9. ムウタ旅団

10. イフラース軍

11. カーディスィーヤ旅団所属各大隊

12. ハムザ革命旅団

13. アンサール・ハック戦線

14. ウマル旅団所属カアカーア・イスラーム旅団

15. アフル・スンナ・ワ・ジャマーア軍

16. ハック軍

17. アッラー・アクバル大隊

18. ウマル・ムフタール旅団

19. ジャルズィー殉教者旅団

20. ハドラー旅団

21. アスマー大隊所属アブー・バクル大隊

22. ジャズィーラの盾旅団所属アーイシャ大隊

シリア人権監視団は、2011年3月18日から2014年5月17日までの紛争による死者総数が16万2,402人に達したと発表した。

死者の内訳は、民間人が5万3,978人(うち8,607人が子供)、軍および親政権武装集団戦闘員が6万1,170人、ジハード主義武装集団を含む反体制武装集団戦闘員が4万2,701人、身元不明者が2,891人だという。

反体制武装集団戦闘員4万2,701人は、離反兵および武装した民間人と、外国人戦闘員およびジハード主義者に分類され、前者の死者数は2万9,201人、後者は1万3,500人だという。

一方、軍および親政権武装集団戦闘員6万1,170人のうち、軍・治安部隊兵士は3万7,685人、国防隊および人民諸委員会のメンバーが2万3,485人だという。

またこのほかに、ヒズブッラー戦闘員死者が438人、そのほかの親政権外国人戦闘員が1,224人いるという。

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ARA News(5月20日付)によると、シリア・クルディスタン民主党がイラク・クルディスタン地域のアルビル市で合同会合を開き、参加4党の組織を統合した。

AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

大統領選挙をめぐる動き(2014年5月19日)

ハサカ県のムハンマド・ザアール・アリー県知事はシャームFM(5月19日付)で、ハサカ県における大統領選挙投票(6月3日予定)が西クルディスタン移行期民政局のもとで実施されるだろう、と述べるとともに、クルド人および移行期民政局に対して、選挙への参加を通じて愛国心を表明することに謝意を示した。

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SANA, May 19, 2014
SANA, May 19, 2014

大統領選挙に立候補しているハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣は、SANA(5月19日付)のインタビューに応じ、自身の政策綱領などについて語った。

ヌーリー元国防大臣は、自身の支持基盤に関して、「私は無の状態から出馬したのではないが、私には政党もなければ、伝統的な党基盤も持ち合わせていない。私が持っているものは、シリア国民とその慈愛であり、それは私がダマスカス工業会議所書記長や国務大臣、人民議会議員、大学教授として公務を行うのに資した」と述べたうえで、自身の立候補が「シリア、民主主義にとっての勝利」と評した。

またヌーリー元国務大臣は「私は、政治ではなく、雇用機会、生活必需品の確保といった

ニーズに関心のあるサイレント・マジョリティを代表している…。体制の色には染まっていないが、反体制派にも与していない」と強調した。

ヌーリー元国務大臣はさらに「人民議会での投票は第2回投票(国民による直接投票)よりも重要ではないが、40人以上の議員の支持(推薦)を得られたことは、自分のビジョンが支持を得ていることを示している」と述べた。

一方、現下の紛争に関して、ヌーリー元国務大臣は、西側諸国や一部地域諸国・アラブ諸国の介入により、シリアはその存在にかかわるような陰謀にさらされたとしたうえで、「シリア人の抵抗力とシリア・アラブ軍の勇敢さにより、シリアへの陰謀を企てた国は挫折した」と述べ、国内情勢が好転しているとの見方を示した。

また、反体制武装集団への対応については、一定の限度のもとに寛容を示し、恩赦を行うことで、包括的公民和解を推し進めるべきだとの立場を表明するとともに、タクフィール主義者については「イスラーム教徒は無縁だ」と非難、シリア革命反体制勢力国民連立に代表される「五つ星ホテル反体制派」についても「外国の諜報機関とつながりがある」と糾弾し、対話を拒否すると述べた。

他方、内政に関して、ヌーリー元国務大臣は、政府の危機管理の不備が立候補するに至る理由の一つになったとしたうで、「問題は危機管理だけではなく、過去数年にわたり、行政には明らかな弛みと腐敗が見られたが、その解決の兆しや解決に向けた計画はなかった…。透明性や説明責任にかかる政府の計画は脆弱で、行政幹部の人選は明確な基準を欠いた個人主義に依存している」と批判、抜本的な行政改革が必要だと主張した。

経済政策について、ヌーリー元国務大臣は、シリアの経済体制を「色も味もなく、社会主義なのか自由主義なのか分からない」と批判したうえで、「自由主義経済」体制を導入し、「国民の社会的ニーズ」に対応する必要があると強調、主権や独立を維持したうえで「世界(経済)システム」のもとでの復興を推し進めるべきだと述べた。

ヌーリー元国防大臣によると、復興には60~80億ドルの資金、さらには雇用機会の創出、生活水準や医療教育分野の改善が必要だとしたうえで、在外居住者の投資を呼びかけ、国際機関などからの資金援助(債務)への依存には消極的な姿勢を示した。

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SANA, May 19, 2014
SANA, May 19, 2014

SANA(5月19日付)によると、ダマスカス県(ラウダ広場、ダマスカス大学医学部前)、アレッポ市(ハッサーン・カイヤーリー学校)、ハマー県サフサーフィーヤ村、ヒムス市郊外工業団地地区、ヒムス県タドムル市、タルトゥース市、スワイダー市、スワイダー県ニムラ村、イドリブ市で、大統領選挙実施や軍による「テロとの戦い」支持を訴える集会が開かれ、市民、人民諸組織、職業諸組合、バアス党地方幹部らが出席し、アサド大統領への支持を訴えた。

AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、Sham FM, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月18日追記)

アレッポ市地元評議会(アブドゥルアズィーズ・マグリビー議長)は決定第59号を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣との協業を中止すると発表した。

トゥウマ暫定政府が、アレッポ市内の「解放区」の清掃、地元自治体職員の給与支払い、電力供給などにかかわる計画を実行に移さないことが中止の理由。

Kull-na Shuraka', May 19, 2014
Kull-na Shuraka’, May 19, 2014

Kull-na Shuraka’, May 19, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年5月18日追記)

ARA News(5月19日付)は、ハサカ県ダイリーク市郊外の国境を不法に越えてトルコに入ろうとした女性と子供2人がトルコの国境警備隊に射殺された、と報じた。

3人は女性の夫が避難しているドイツに向かおうとしていたという。

ARA News, May 19, 2014をもとに作成。

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諸外国の動き(2014年5月18日)

サウジアラビアの説教師アブドゥッラー・ムハイスニー氏はツイッターで、シャームの民のヌスラ戦線とイスラーム戦線の「両司令官同胞、およびそのムジャーヒディーンたち、さらにはすべてのイスラーム教徒は、司令官らに両戦線の統合を訴える」よう呼びかけた。

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ヨルダン軍は声明を出し、対シリア国境でヨルダン軍が反体制武装集団と交戦、戦闘員1人を殺害、複数名を負傷させたほか、国境警備隊が複数の戦闘員を逮捕、3台の車を押収したと発表した。

声明によると、反体制武装集団が警告を無視して、シリア領内からヨルダン領内に潜入し、戦闘において、ヨルダン軍は戦闘機を投入、空爆を行ったという。

これに関して、複数のヨルダン治安高官筋は『ハヤート』(5月19日付)に対し、ヨルダンが米国と共同で350キロにわたるシリア・ヨルダン国境地帯の警備を強化するための計画を開始したことを明らかにした。

AFP, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。

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