イラクの動き(2014年5月18日)

マダー・プレス(5月18日付)は、バービル作戦司令室筋の話として、軍・治安部隊合同部隊が、ジュルフ・スフル地方での作戦で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のアミール1人を含む25人を殲滅した、と報じた。

戦闘は現在も続いているという。

**

アンバール県ジャズィーラ砂漠作戦司令部によると、県西部の対シリア国境でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の車両2台を破壊、戦闘員3人を殺害した。

またアンバール作戦司令室は、ダーイシュに対する掃討作戦の完了を受けて、避難していたラマーディー市住民に対して「帰宅を開始」するよう呼びかけた。

AFP, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンの動き(2014年5月18日)

『ナハール』(5月18日付)は、5月25日に任期終了となるミシェル・スライマーン大統領の後任をめぐって、政界・宗教(キリスト教マロン派)界内で、マロン派政治指導者を含まない4人の大統領候補の名前があがっている、と報じた。

そのなかの最有力人物がジャーン・カフワジー国軍総司令官だが、レバノンの憲法は国軍司令官を含む第1級公務員の大統領就任を認めておらず、カフワジー司令官の大統領選出には、エミール・ラッフード元大統領やスライマーン現大統領就任時と同じく、憲法改正が必要となる。

また、同紙によると、スライマーン大統領と自由国民潮流代表のミシェル・アウン元国軍司令官との間で、軍幹部の人事と合わせて綱引きが行われているという。

一方、『アンバー』(5月18日付)同報道は、アウン元司令官が、シャーミル・ルクーズ少将の参謀長就任を条件に、スライマーン大統領の1年間の任期延長に応じる構えを示している、と伝えた。

しかし、大統領の任期延長も、ラッフード元大統領就任時と同様、憲法の改正を必要とする。

**

ナハールネット(5月18日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ハウル・タアラー村郊外の無人地帯にロケット弾2発が着弾した。

AFP, May 18, 2014、al-Anba’, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、al-Nahar, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年5月18日)

ダマスカス郊外県では、AFP(5月18日付)がシリア治安筋の話として、ムライハ市一帯での掃討作戦で数週間前に負傷した防空局長のフサイン・イスハーク少将(戦死により中将に特進)が死亡した、と伝えた。

Kull-na Shuraka', May 18, 2014
Kull-na Shuraka’, May 18, 2014

イスハーク少将は、レバノン内戦中の1982年(当時大尉)に、シルカ自走式高射機関砲で米軍戦闘機を撃墜するなどの功績を挙げ、ハーフィズ・アサド前大統領から勲章を授与されていた。

シリア人権監視団によると、イスハーク少将は、防空局本部で負傷したとしたうえで、その死がアサド政権に「心理的打撃」となると評した。

またイスラーム戦線は声明を出し、17日のムライハ市に突入しようとした軍を「革命家」が撃退した際に、イスハーク少将を負傷させたと発表した。

一方、SANA(5月18日付)によると、ダーライヤー市、ブカイン町、ザバダーニー市西部山岳地帯、ムライハ市周辺(TAMICO一帯など)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、対ヨルダン国境、ゴラン高原にいたる戦略要所に対して、軍が激しい砲撃、空爆を行った。

一方、SANA(5月18日付)によると、サナマイン市郊外のウンム・アウサジュ村を軍が完全制圧し、サナマイン市、ズィムリーン村、ハーッラ丘を結ぶ街道を開放した。

また軍は、インヒル市、タスィール町、サフム・ジャウラーン村、アドワーン村、ダルアー市マンシヤ地区、キルク地区、ヤードゥーダ村、アトマーン村西部、ジャドル村一帯などで、反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、タッル・マラフ村で、軍とシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、ジャイシュ・シャーム、アジュナード・シャーム・イスラーム連合が交戦し、軍兵士18人とジハード主義武装集団戦闘員1人が死亡した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦の末、ラーイー村に加えて、同村近郊の丘陵地タッラト・ブフータを制圧した。

この戦闘でヌスラ戦線側の戦闘員19人が死亡、丘陵地周辺に撤退する一方、ダーイシュはマンビジュ市に向けて兵力を増強した。

一方、ARA News(5月18日付)によると、地元活動家らの呼びかけに呼応し、マンビジュ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の振る舞いに抗議するゼネストが実施された。

他方、SANA(5月18日付)によると、アレッポ市ザフラー地区、ライラムーン地区、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、カースティールー地区、ハナーヌー地区、マンスーラ地区、ブアイディーン村、マーイル町、ハンダラート・キャンプ、ハーン・アサル村、ムスリミーヤ村、ダーラト・イッザ市、アナダーン市、アッザーン村、カフルナーハー村、マアーッラト・アルティーク村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(5月18日付)によると、ラスタン市、タルビーサ市、フーシュ・ハッジュー村、ドゥワイル市、ナースィリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、SANA(5月18日付)によると、ラーミー村、タッルティータ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

SANA(5月18日付)によると、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ヒムス県、ハマー県で、反体制武装集団戦闘員192人が当局に投降した。

AFP, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き(2014年5月18日)

『ワタン』(5月18日付)は、複数の司法筋の話として、過去2年間でテロ裁判所(2012年7月に設置)に起訴された事件が3万件近くに達していると報じた。

うち、約300件がアラブ諸国出身者によるテロ活動関与に関する事件だという。

またすでに20人が死刑の有罪判決を受けたという。

AFP, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014、al-Watan, May 18, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き(2014年5月18日)

シリア国民評議会は、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム軍団、ムジャーヒディーン軍、フルカーン旅団、イスラーム戦線が共同発表した「名誉憲章」について「現段階の客観的ニーズに応えた…正しい方向へのステップ」「軍事活動と革命・政治活動を架橋する余地を与える」と評価、支持を表明した。

**

シリア人権監視団は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局執行評議会に対し、「アサーイシュと人民防衛隊による人権侵害の即時中止、すべての言論犯、政治犯の即時釈放、アサーイシュ、人民防衛隊での児童の雇用停止を求めた。

**

エジプト在住のシリア人反体制活動家ら9人からなる代表団がカイロでエジプトのナビール・ファフミー外務大臣と会談し、シリア情勢への対応について協議した。

ワリード・ブンニー氏によると、会談に出席したのは、自身のほか、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏(シリア革命反体制勢力国民連立前議長)、アーリフ・ダリーラ氏、ハイサム・マンナーア氏(民主的変革諸勢力国民調整委員会在外局長)ら「無所属活動家」9人。

エジプト外務省によると、会談で代表団は、現下の混乱を脱却するための活動方法や、アラブ諸国、諸外国との関係のありように関するビジョンを示したという。

またブンニー氏によると、代表団は、エジプトの政治的安定が、シリアの危機解決などといったアラブ諸国の諸問題の解決に資する、との立場を表明したという。

AFP, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

大統領選挙をめぐる動き(2014年5月18日)

人民議会のムハンマド・ジハード・ラッハーム議長は通常会(第1期(第10期)第7回)を召集した。

通常会開会に際して、ラッハーム議長は「シリアには、すべての尊厳あるシリア国民が投票箱に票を投じ、戦場、工場、学校、大学といったすべての生活の場で行動することを必要としている」としたうえで、「憲法に基づき、自らの役割、権利、義務を行使しない者は、国民的任務と自らの義務を放棄する」ものだと述べ、大統領選挙への投票を呼びかけた。

**

SANA(5月18日付)によると、ダマスカス県(ティシュリーン競技場、カッサーア地区)、ダマスカス郊外県アシュラフィーヤト・サフナーヤー市、ヒムス県カルヤタイン市、ヒムス市(バアス大学)、ダルアー市パノラマ地区、ハマー市(『フィダー』紙本部)、ハサカ市(ユーフラテス大学)、アレッポ市、タルトゥース市、スワイダー県アフィーナ村、イドリブ市で、大統領選挙実施と軍による「テロとの戦い」への支持を訴える集会が開催され、バアス党支部の代表、人民諸組織、職業諸組合のメンバーらが参加し、アサド大統領への支持を表明した。

AFP, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き(2014年5月17日追記)

有識者、市民、活動家ら31人が声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点に対する軍事介入を米国に要請するようシリア革命反体制勢力国民連立に求め、賛同を呼びかけた。

発起人は以下の通り:

1. イヤード・シュルバジー(記者、作家)
2. ファルハーン・マタル(記者、作家)
3. アーザード・ワーディー(政治活動家)
4. マアン・ムーサッリー(市民)
5. アドナーン・アブドゥッラッザーク(記者)
6. イヤード・ハリーリー(市民)
7. マーヒル・アスィーリー(薬学生)
8. アウス・アルズ(作家、脚本家)
9. ズィヤード・ムナッズィル(市民)
10. ファーディー・ハイダル(市民)
11. アズィーズ・アスアド(市民)
12. アブドゥルアズィーズ・ハッジュー(市民)
13. ニールミーン・フドリー(市民)
14. マアン・ムーサッリー(市民)
15. アフマド・ザフル・バーン(市民)
16. ムハンマド・ハンムード(記者)
17. アフマド・カーディブ(医師)
18. ムディッル・サアドッディーン(在外居住者)
19. ハッサーン・ムハンマド(技師)
20. ハイフィー・ブーズー(メディア関係者)
21. ヤマーン・サンマーン(市民)
22. アフマド・サーリム(活動家)
23. アーミル・サーイグ(市民)
24. サーリヤ・アフマド(大学生)
25. ジュワーン・フサイン(市民)
26. ハリール・アスファル(活動家)
27. アブドゥッラー・ハムダーン(市民)
28. バッシャール・スルターン(市民)
29. ヒシャーム・フーファル(市民)
30. アリー・シュルバジー(事業家)
31. ザーヒル・バシール・ターリブ(作家、研究者)

クッルナー・シュラカー(5月17日付)などが伝えた。

al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクの動き(2014年5月17日)

マダー・プレス(5月17日付)は、アンバール県作戦司令室の話として、郡がファッルージャ市北部でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員7人を殲滅した、と報じた。

また、ジャズィーラ砂漠作戦司令部によると、アンバール県西部で郡がダーイシュのアミールの一人を逮捕した、という。

**

マダー・プレス(5月17日付)は、内務省筋の話として、バグダード県南部で軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘の末、ダーイシュ戦闘員7人を殺害した、と報じた。

AFP, May 17, 2014、AP, May 17, 2014、ARA News, May 17, 2014、Champress, May 17, 2014、al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014、al-Mada Press, May 17, 2014、Naharnet, May 17, 2014、NNA, May 17, 2014、Reuters, May 17, 2014、SANA, May 17, 2014、UPI, May 17, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンの動き(2014年5月17日)

LBCI(5月17日付)によると、ベカーア県ヘルメル市とバアルベック郡アルサール村にロケット弾複数発が着弾した。

AFP, May 17, 2014、AP, May 17, 2014、ARA News, May 17, 2014、Champress, May 17, 2014、al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014、LBCI, May 17, 2014、al-Mada Press, May 17, 2014、Naharnet, May 17, 2014、NNA, May 17, 2014、Reuters, May 17, 2014、SANA, May 17, 2014、UPI, May 17, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年5月17日)

クッルナー・シュラカー(5月17日付)は、イスラーム戦線消息筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が同戦線の砲撃ミサイル旅団司令官のアブー・ミクダームを拘束し、処刑したと報じた。

アブー・ミクダームは、ダマスカス郊外県からイドリブ県への帰路、ハマー県のウカイリバート町近郊でダーイシュに拘束され、斬首されたという。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区内のシャバーブ・サカン地区を軍が「樽爆弾」で空爆、またサーフール地区への軍の砲撃により発電所が被害を受け、アレッポ市東部一帯が停電した。

また軍はアレッポ中央刑務所周辺、ハンダラート・キャンプ、ダーラト・イッザ市などを「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(5月17日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ザフラー地区西部、バニー・ザイド地区、カースティールー地区、ハナーヌー地区、ジャービリーヤ地区、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、マーリア市、ムスリミーヤ村、アターリブ市、アフタリーン市、タッル・リフアト市、タッル・スースィヤーン村、タッル・ジャビーン、ダーラト・イッザ市、スィムアーン村、カフル・カルミーン村、ダイルハーフィル村、カフルハムラ村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市および同町近郊のジャービヤ丘周辺、ジャースィム市、タスィール町を軍が空爆・砲撃した。

一方、SANA(5月17日付)によると、ナワー市およびその周辺の丘陵地帯、ジャースィム市、タスィール町、ダルアー市内各所、アトマーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(5月17日付)によると、ムライハ市、TAMICO周辺、ナシャービーヤ町郊外、アドラー市ウンマーリーヤ地区、アーリヤ農場、ザバダーニー市郊外の山岳地帯、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、SANA(5月17日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(5月17日付)によると、ドゥワイル村郊外、アブディーン村、アーミリーヤ村、クサイル市郊外、フーマクリーヤ村、ラスタン市、スルターニーヤ村、西サラーム村、ハーリディーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、SANA(5月17日付)によると、カフルタハーリーム町、ヒーラ町、カフルナジュド村、ナリラヤー村、バドリーヤ村、ラーミー村、カフルハーヤー村、ザフラト・カームーア村、アブディーター村、ハーン・スブル村、サルミーン市、マアッラト・ヌウマーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 17, 2014、AP, May 17, 2014、ARA News, May 17, 2014、Champress, May 17, 2014、al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014、al-Mada Press, May 17, 2014、Naharnet, May 17, 2014、NNA, May 17, 2014、Reuters, May 17, 2014、SANA, May 17, 2014、UPI, May 17, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き(2014年5月17日)

アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム軍団、ムジャーヒディーン軍、フルカーン旅団、イスラーム戦線は「名誉憲章」を共同発表し、アサド政権打倒とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の排除を確認した。

「名誉憲章」において、反体制武装集団は、「革命運動の規則が我々の正統なる宗教の裁定に依拠している」としつつ、「シリア革命は、道徳と価値の革命であり、すべての人種、宗派的要素からなる多様な社会的調和をもって、シリア社会の自由、公正、安全の実現をめざす…。シリア革命は我々の正統な宗教が奨励する人権尊重に専念する」と強調した。

また、「武装革命の目的が体制打倒…と、復讐に依らない幹部らの公正な裁判にある」ことを確認し、「正規軍、非正規軍、イラン、ヒズブッラー、アブー・ファドル・アッバース旅団といった傭兵、さらにはイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のように我らが住民に敵対し、背教宣告を行うすべての者を駆使して、我らが人民に対するテロを行うシリア政府に対して、革命は軍事的に攻撃する」と主唱、アサド政権打倒後に「圧力や強制とは無縁の正義、法、自由の国家の建設」をめざすと宣言した。

**

シリア革命反体制勢力国民連立のアスアド・ムスタファー移行期政府国防大臣はアラビーヤ(5月17日付)に、15日のアレッポ県バーブ・サラーマ国境通行所での自動車爆弾によるテロに関して、現場を視察したとしたうえで、「2日前に軍の偵察機が現場上空を偵察していた」といった理由を挙げ、アサド政権による犯行だと断じた。

AFP, May 17, 2014、Alarabia, May 17, 2014、AP, May 17, 2014、ARA News, May 17, 2014、Champress, May 17, 2014、al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014、al-Mada Press, May 17, 2014、Naharnet, May 17, 2014、NNA, May 17, 2014、Reuters, May 17, 2014、SANA, May 17, 2014、UPI, May 17, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

大統領選挙をめぐる動き(2014年5月17日)

大統領選挙に立候補しているハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣は、ロイター通信(5月17日付)に対し、選挙戦における最大の困難に関して「問題は、14年間大統領を務め、シリアの偉大なる大統領の息子であるバッシャール・アサドと争っていることだ」としつつ、「大いなる勇気をもって自らの綱領を示し、政権を争うべきだ。私はアサドを支持していない。最後まで争う」と述べた。

ヌーリー元国防大臣は、また西側諸国との関係改善に努める必要があると強調する一方、現下の紛争への対応について候補者3人に政策の違いはなく、いずれも反体制武装集団およびその支援者と対抗するという軍事的戦略を進めようとしていると述べた。

また現下の政治体制については、一部の人々が「この新たな民主主義…に疑念と恐怖」を抱いているとしつつ、大統領選挙においては国営メディアなどが3人に立候補者を公正にとりあげている、と評価した。

**

SANA(5月17日付)によると、ダマスカス郊外県ハラスター市(ダーヒヤト・アサド)、上ハフィール町、ダマスカス県ユーズフ・アズマ広場、ヒムス市マフラム地区、スワイダー市、ハマー市バアス大学分校、ハサカ市、ハサカ県カーミシュリー市、イドリブ市、ラタキア市で、大統領選挙実施支持を訴えるデモ集会が開かれ、バアス党幹部、人民諸組織、職業諸組合、市民らがアサド大統領への支持を訴えた。

**

国内で反体制活動を行うシリア国家建設潮流(ルワイユ・フサイン代表)は声明を出し、6月3日に投票が予定されている選挙を「茶番」と非難、ボイコットすると宣言した。

AFP, May 17, 2014、AP, May 17, 2014、ARA News, May 17, 2014、Champress, May 17, 2014、al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014、al-Mada Press, May 17, 2014、Naharnet, May 17, 2014、NNA, May 17, 2014、Reuters, May 17, 2014、SANA, May 17, 2014、UPI, May 17, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き(2014年5月16日)

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(5月16日付)は、西側高官筋の話として、イランがアフガン人難民数千人をシリアに戦闘員として投入しようとしている、と報じた。

イラン・イスラーム革命防衛隊とヒズブッラー戦闘員の負担軽減が目的だという。

**

ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣は、ロンドンで15日に開催された「シリアの友連絡グループ」外相会合の姿勢を「一方の当事者のみを支持している」と評し、「部分的で破壊的」と非難した。

イタルタス通信(5月16日付)が伝えた。

**

国境なき医師団は声明を出し、今年1月にシリア北部(アレッポ県)で反体制武装集団によって拉致されたメンバー5人のうち、3人が4月4日に、のこる2人が5月15日に解放された、と発表した。

AFP, May 16, 2014、AP, May 16, 2014、ARA News, May 16, 2014、Champress, May 16, 2014、al-Hayat, May 17, 2014、Itar-tass, May 16, 2014、Kull-na Shuraka’, May 16, 2014、al-Mada Press, May 16, 2014、Naharnet, May 16, 2014、NNA, May 16, 2014、Reuters, May 16, 2014、SANA, May 16, 2014、UPI, May 16, 2014、The Wall Street Journal, May 16, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクの動き(2014年5月16日)

マダー・プレス(5月16日付)は、バービル県警察の情報として、ヒッラ市北部の軍・治安部隊合同部隊との戦闘で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員8人が死亡したと報じた。

またジュルフ・サフル地方でもダーイシュ戦闘員16人を殲滅したという。

**

アンバール県では、マダー・プレス(5月16日付)によると、ラマ-ディー市東部で軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)を要撃し、戦闘員9人を殺害した。

**

イラク軍第13師団司令部は、キルクーク市南部のハムリーン山地、ワーディー・アブー・ハナージルなどで、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の基地、拠点などを発見、浄化したと発表した。

AFP, May 16, 2014、AP, May 16, 2014、ARA News, May 16, 2014、Champress, May 16, 2014、al-Hayat, May 17, 2014、Kull-na Shuraka’, May 16, 2014、al-Mada Press, May 16, 2014、Naharnet, May 16, 2014、NNA, May 16, 2014、Reuters, May 16, 2014、SANA, May 16, 2014、UPI, May 16, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンの動き(2014年5月16日)

ベカーア県バアルベック郡アルサール村北東部で、内務治安軍総局が指名手配者を追跡中に襲撃され、3人が負傷した。

ナハールネット(5月16日付)が伝えた。

AFP, May 16, 2014、AP, May 16, 2014、ARA News, May 16, 2014、Champress, May 16, 2014、al-Hayat, May 17, 2014、Kull-na Shuraka’, May 16, 2014、al-Mada Press, May 16, 2014、Naharnet, May 16, 2014、NNA, May 16, 2014、Reuters, May 16, 2014、SANA, May 16, 2014、UPI, May 16, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年5月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンニシュ市のカビール・モスク近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、複数人が死傷する一方、軍はマアッラト・ヌウマーン市およびカフルタハーリーム町を空爆した。

一方、SANA(5月16日付)によると、カフルナジュド村、ビンニシュ市、ナリラヤー村、マアッラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、バニー・ザイド地区などを軍が「樽爆弾」などで空爆する一方、ライラムーン地区では、軍、国防隊、クドス旅団(パレスチナ人)、ヒズブッラー戦闘員などが、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月16日付)によると、アレッポ市ラームーサ地区、バニー・ザイド地区、シャイフ・サイード地区、ダーラト・イッザ市、アターリブ市、フライターン市、アアザーズ市、マーリア市、タッル・リフアト市、カフルダーイル村、ダイル・ハーフィル市、ハーン・アサル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市アシュラフィーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民13人が死亡、17人が負傷した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が空爆した。

一方、SANA(5月16日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市のサイイダ・サキーナ・モスク一帯で軍とジハード主義武装集団が交戦、また軍はムライハ市およびその周辺を「樽爆弾」、地対地ミサイルなどで空爆・砲撃した。

一方、SANA(5月16日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ、ダーライヤー市、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ダイル・アサーフィール市、ザバディーン市、ムライハ市東部、アイン・タルマー渓谷で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市郊外のバイルーニー病院に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が負傷した。

他方、ARA News(5月17日付)によると、ダイル・ハーフィル市で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がクルド人青年2人を処刑した。

女性を強姦し、強盗を働いた、のが処刑の理由だという。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市各所、アトマーン村・ヤードゥーダー町間の街道、ナワー市を軍が「樽爆弾」や地対地ミサイルなどで空爆・砲撃した。

一方、SANA(5月16日付)によると、軍がナワー市周辺およびアトマーン村に対して、大規模な軍事攻撃を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダルアー市アルバイーン公園周辺、アトマーン村周辺などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(5月16日付)によると、ラッフーム村南部、タッルドゥー市、ハーリディーヤ村、ダール・カビーラ村、タルビーサ市、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 16, 2014、AP, May 16, 2014、ARA News, May 16, 2014、May 17, 2014、Champress, May 16, 2014、al-Hayat, May 17, 2014、Kull-na Shuraka’, May 16, 2014、al-Mada Press, May 16, 2014、Naharnet, May 16, 2014、NNA, May 16, 2014、Reuters, May 16, 2014、SANA, May 16, 2014、UPI, May 16, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き(2014年5月16日)

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)ヒムス州のワーリー、アブー・アブドゥッラフマーン氏は声明を出し、ヒムス県のスワイス家を「アッラーと宗教の敵、体制の手先」と批判し、同家が暮らすタルビーサ市、ラスタン市、ガントゥー市、ザアフラーナ村を「ムジャーヒディーンにとって合法的な標的」と位置づけるとともに、住民に72時間以内に避難するよう呼びかけた。

**

ダマスカスおよび同郊外軍事評議会議長のハーリド・ハッブース大佐は声明を出し、自らが2012年9月に結成した同評議会の指揮権を、アンマール・ニムル空軍大佐に委譲すると発表した。

指揮権の委譲は、評議会のすべての部隊の代表者が出席した会合を受けて決断され、ダマスカス軍事評議会の指揮と組織を再編することが目的だという。

なおクッルナー・シュラカー(5月16日付)によると、これによるダマスカスおよび同郊外軍事評議会の執行部は以下の通り改編したという:

司令官:アンマール・ニムル空軍大佐
副司令官:ムハンマド・ファールーク大佐
第二副司令官兼連絡調整局長:ムハンマド・ウサーマ大佐
軍事委員会議長:ハーリド・ハッブース大佐
政治局長:サービト・アラビー氏
財務局長:ムンズィル・ムハンマド会計士
医務局長:ウマル・アブー・クタイバ少佐
法務シャリーア局長:イスマーイール・アブー・マスウード氏
武器局長:ムハンマド・アリー・シャーミー大尉
兵站支援局長:ズィヤード・アブー・フサーム氏
広報担当官:アリー・イブラーヒーム氏
報道官:ウルーバ・バラカート女史

AFP, May 16, 2014、AP, May 16, 2014、ARA News, May 16, 2014、Champress, May 16, 2014、al-Hayat, May 17, 2014、Kull-na Shuraka’, May 16, 2014、al-Mada Press, May 16, 2014、Naharnet, May 16, 2014、NNA, May 16, 2014、Reuters, May 16, 2014、SANA, May 16, 2014、UPI, May 16, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

大統領選挙をめぐる動き(2014年5月16日)

SANA(5月16日付)のよると、ダマスカス県、スワイダー市、イドリブ市などで、バアス党支部の主催によりアサド大統領への支持を表明する集会が開かれ、人民諸組織、職業諸組合、市民らが参加した。

これに関して、『ハヤート』(5月17日付)によると、反体制活動家らは、これらのデモ(ダマスカス県ウマイヤ・モスクに隣接する地区、ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ地区)に、イラク人、レバノン人の民兵司令官らが参加し、ヒズブッラーやアブー・ファドル・アッバース旅団の旗を掲げ、アサド大統領への支持を表明したと主張した。

AFP, May 16, 2014、AP, May 16, 2014、ARA News, May 16, 2014、Champress, May 16, 2014、al-Hayat, May 17, 2014、Kull-na Shuraka’, May 16, 2014、al-Mada Press, May 16, 2014、Naharnet, May 16, 2014、NNA, May 16, 2014、Reuters, May 16, 2014、SANA, May 16, 2014、UPI, May 16, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き(2014年5月15日)

『タイムズ』(5月15日付)は、シリア国内で取材を行っていたアンソニー・ロイド記者とカメラマンのジャック・ヒル氏がアレッポ市内で取材中に反体制武装集団に拘束され、逃げようとしたところ、脚を銃で撃たれるなどの暴行を受けた報じた。

The Times, May 15, 2014
The Times, May 15, 2014

同紙によると、その後、イスラーム戦線の司令官の計らいで、2人は釈放され、14日にトルコ領内に入ったという。

**

英国のロンドンで、シリアの友連絡グループ外相会合が開かれた。

会合に参加したのは、米英仏独伊、ヨルダン、カタール、サウジアラビア、トルコ、エジプト、UAEだが、エジプトとUAEは外務大臣を派遣しなかった。

会合後の記者会見で、ジョン・ケリー国務大臣は、反体制勢力への政治、経済、軍事、人道支援の強化と、アサド政権への圧力の強化などについて重点的に議論したと語った。

ケリー国防大臣は、シリアの現状がアサド政権にとって有利に働いていると認めたうえで、こうした状況が長く続くことはないだろうと述べたが、反体制勢力への支援、とりわけ軍事支援に関して、具体的な内容を示すことはなかった。

ケリー国防大臣はまた、アサド政権が塩素ガスを使用したとの反体制勢力の主張に関して、そのことを示す「生データ」があるとして真偽を断言することを避けつつ、「それが証明されれば、化学兵器禁止条約に反するものとなる」と述べた。

『ハヤート』(5月16日付)によると、会合では、6月3日に投票が予定されているシリア大統領選挙が、正統性を欠き、国際社会のシリアへの見方を変更するものではない、という点を確認したという。

**

英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、米国に続いて、シリア革命反体制勢力国民連立のロンドンの事務所を正式な「在外公館」として承認することを決定したと発表した。

**

ジェニファー・サキ米国務省報道官は、ジュネーブ2会議再開(第3ラウンド)の是非に関して、アサド政権が移行期統治機関の設置を受諾するか否かにかかっていると述べる一方、「アサド政権はまた、次期大統領選挙の茶番を延期しなければならない」と述べ、大統領選挙が移行期統治機関の設置を定めているジュネーブ合意に反していると批判した。

AFP, May 15, 2014、AP, May 15, 2014、ARA News, May 15, 2014、Champress, May 15, 2014、al-Hayat, May 16, 2014、Kull-na Shuraka’, May 15, 2014、al-Mada Press, May 15, 2014、Naharnet, May 15, 2014、NNA, May 15, 2014、Reuters, May 15, 2014、SANA, May 15, 2014、The Times, May 15, 2014、UPI, May 15, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクの動き(2014年5月15日)

マダー・プレス(5月15日付)は、バービル県作戦司令室筋の話として、ヒッラ市北部での戦闘で、軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員21人を殲滅した。

またジュルフ・サフル地方でもダーイシュの戦闘員1人を逮捕した。と報じた。

**

マダー・プレス(5月15日付)は、サラーフッディーン県サーマラー作戦司令部消息筋の話として、治安部隊がティクリート市北部で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)メンバー11人を殺害・逮捕した、と報じた。

11人のうち、2人はサウジ人、1人はベルギー人だという。

AFP, May 15, 2014、AP, May 15, 2014、ARA News, May 15, 2014、Champress, May 15, 2014、al-Hayat, May 16, 2014、Kull-na Shuraka’, May 15, 2014、al-Mada Press, May 15, 2014、Naharnet, May 15, 2014、NNA, May 15, 2014、Reuters, May 15, 2014、SANA, May 15, 2014、UPI, May 15, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンの動き(2014年5月15日)

ナビーフ・ビッリー国民議会議長は、大統領選挙(第2回投票)のための臨時会が定足数に達しなかったこと(128人中73人が出席)を受け、会合を5月22日に再び延期すると決定した。

AFP, May 15, 2014、AP, May 15, 2014、ARA News, May 15, 2014、Champress, May 15, 2014、al-Hayat, May 16, 2014、Kull-na Shuraka’, May 15, 2014、al-Mada Press, May 15, 2014、Naharnet, May 15, 2014、NNA, May 15, 2014、Reuters, May 15, 2014、SANA, May 15, 2014、UPI, May 15, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年5月15日)

アレッポ県では、アレッポ・ニュース・ネットワーク(5月15日付)によると、対トルコ国境に位置するバーブ・サラーマ国境通行所に近いバス発着場(カラージュ・サッジュー)で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、シリア人権監視団によると29人が死亡(シリア人権監視団が16日に発表したところによると、死者数は43人)、クッルナー・シュラカー(5月15日付)によると150人以上が死傷した。

ARA News, May 15, 2014
ARA News, May 15, 2014

爆発を受け、トルコ領内から救急車輌15台が現場に入り、負傷者らを搬送したという。

またシリア人権監視団によると、アターリブ町一帯を軍が5度にわたって空爆し、反体制武装集団戦闘員4人が死亡、16人以上が負傷した。

一方、SANA(5月15日付)によると、アレッポ市ライラムーン地区、アーミリーヤ地区、ラーシディーン地区、ブスターン・カスル地区、旧市外、バニー・ザイド地区、ブスターン・バーシャー地区、アレッポ中央刑務所周辺、マーリア市、タッル・リフアト市、カフルダーイル村、ダイル・ハーフィル市、アターリブ市、ハーン・アサル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルマダー町一帯を軍が空爆し、女性5人を含む21人が死亡した。

一方、SANA(5月15日付)によると、サルマダー市郊外、カフルルーマー町、トゥウーム町、ラーミー町、マヒーン町、タッル・ハッターブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市の野戦病院を軍のヘリコプターが「樽爆弾」で空爆し、子供3人を含む5人が死亡した。

一方、SANA(5月15日付)によると、ダルアー市マンシヤ地区、ミスリー交差点周辺、郵便局一帯、旧税関地区など、ジーザ町、ブスラー・シャーム町、マアルバ町、アトマーン村、タイバ町、ハーッラ丘、ナワー市周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ジュバイラ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と軍が交戦した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、3月にイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が爆破・半壊させていたラッカ市のウワイス・カラニー・モスク廟で再び爆弾を爆発させた。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(5月15日付)によると、ダーライヤー市、アーリヤ農場、ハラスター市、ムライハ市周辺、ダイル・アサーフィール市・ザバディーン市間で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、SANA(5月15日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、SANA(5月15日付)によると、カーミシュリー市で反体制武装集団の戦闘員30人が当局に投降した。

AFP, May 15, 2014、AP, May 15, 2014、ARA News, May 15, 2014、Champress, May 15, 2014、al-Hayat, May 16, 2014、May 17, 2014、Kull-na Shuraka’, May 15, 2014、al-Mada Press, May 15, 2014、Naharnet, May 15, 2014、NNA, May 15, 2014、Reuters, May 15, 2014、SANA, May 15, 2014、UPI, May 15, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き(2014年5月15日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(5月15日付)によると、ダイル・ザウル市内で活動する33の反体制武装集団が、市内での戦闘を禁止する合意を結んだ。

AFP, May 15, 2014、AP, May 15, 2014、ARA News, May 15, 2014、Champress, May 15, 2014、al-Hayat, May 16, 2014、Kull-na Shuraka’, May 15, 2014、al-Mada Press, May 15, 2014、Naharnet, May 15, 2014、NNA, May 15, 2014、Reuters, May 15, 2014、SANA, May 15, 2014、UPI, May 15, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

大統領選挙をめぐる動き(2014年5月15日)

SANA(5月15日付)、ARA News(5月15日付)によると、ダマスカス県5月29日通り、アクラード地区、ドゥンマル区ワーディー・マシャーリーウ、ダマスカス郊外県ジャルマーナー市、サイドナーヤー町、クドスィーヤー市、アレッポ市、ヒムス市、タルトゥース市、スワイダー市、ダルアー市、ハサカ市、ハサカ県カーミシュリー市で、人民諸組織、職業諸組合などが大統領選挙実施を支持する集会を開催し、アサド政権への支持を訴えた。

ARA News, May 15, 2014
ARA News, May 15, 2014

AFP, May 15, 2014、AP, May 15, 2014、ARA News, May 15, 2014、Champress, May 15, 2014、al-Hayat, May 16, 2014、Kull-na Shuraka’, May 15, 2014、al-Mada Press, May 15, 2014、Naharnet, May 15, 2014、NNA, May 15, 2014、Reuters, May 15, 2014、SANA, May 15, 2014、UPI, May 15, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights

諸外国の動き(2014年5月14日追記)

米国務省は声明を出し、イラクのアル=カーイダを「国際テロ組織」(FTO)に指定している移民国籍法第219条、および「特別指定グローバル・テロ組織」に指定している大統領令(E.O.)

第13324号の第1条(b)における同組織の呼称を「al-Qaeda in Iraq (AQI)」から、「Islamic State of Iraq and the Levant (ISIL)」に変更した、と発表した。

また同声明によると、これまでイラクのアル=カーイダの分派として位置づけてきたシャームの民のヌスラ戦線も、アル=カーイダから「独立した」組織として、「国際テロ組織」、特別指定グローバル・テロ組織」として再認定された。

AFP, May 15, 2014、al-Mada Press, May 15, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き(2014年5月14日追記)

ハサカ県では、ARA News(5月15日付)によると、シリア・クルディスタン民主党幹部のバッシャール・アミーン氏がハサカ市で西クルディスタン移行期民政局アサーイシュに拘束され、イラク・クルディスタン地域に追放された。

ARA News, May 14, 2014をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き(2014年5月14日)

米財務省は、サウジ人のアブドゥッラフマーン・ムハンマド・ザーフィル・ドゥバイスィー・ジャフニー氏、イラク人のアブドゥッラフマーン・ムスタファー・カードゥーリー氏の2人を、シリアにおけるアル=カーイダの活動、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とつながりがあると認定し、国際テロリストの名簿に追加した。

『ハヤート』(5月15日付)が伝えた。

**

ヨルダンのナースィル・ジャウダト外務大臣は、ヨルダン国内でのシリア大統領選挙在外投票実施の是非に関して、記者団に対し「シリア側からの正式な要請をヨルダン政府は検討しているが…、王国と国民の安全がもっとも重要だ」と述べ、許可に慎重な姿勢を示した。

『ハヤート』(5月15日付)が伝えた。

AFP, May 14, 2014、AP, May 14, 2014、ARA News, May 14, 2014、Champress, May 14, 2014、al-Hayat, May 15, 2014、Kull-na Shuraka’, May 14, 2014、al-Mada Press, May 14, 2014、Naharnet, May 14, 2014、NNA, May 14, 2014、Reuters, May 14, 2014、SANA, May 14, 2014、UPI, May 14, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクの動き(2014年5月14日)

マダー・プレス(5月14日付)は、アンバール県警察筋の話として、ラマーディー市北部で、軍、警察部隊、部族民兵が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した、と報じた。

またアンバール作戦司令室筋によると、ファッルージャ市北部で、軍との戦闘により、ダーイシュ戦闘員7人が死亡した。

**

マダー・プレス(5月14日付)は、バービル県警察筋の話として、ヒッラ市北部で軍パトロール部隊を標的とした爆弾攻撃が行われ、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のメンバー1人を逮捕したと報じた。

**

キルクーク県ユーフラテス作戦司令室所属の第12師団司令部は、キルクーク市南部および西部において、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)を掃討するための大規模な軍事作戦を開始したと発表した。

AFP, May 14, 2014、AP, May 14, 2014、ARA News, May 14, 2014、Champress, May 14, 2014、al-Hayat, May 15, 2014、Kull-na Shuraka’, May 14, 2014、al-Mada Press, May 14, 2014、Naharnet, May 14, 2014、NNA, May 14, 2014、Reuters, May 14, 2014、SANA, May 14, 2014、UPI, May 14, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年5月14日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区で軍と反体制勢力が13日に「停戦合意」を結び、軍が同地区で進めていた住宅の撤去作業が停止された。

**

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(5月15日付)によると、国民和解中央委員会のジャービル・イーサー氏がダマスカス郊外県アドラー市ウンマーリーヤ地区で軍と反体制武装集団による「停戦合意」(12日)が13日に発効し、捕虜交換が行われたことを明らかにした。

一方、SANA(5月14日付)によると、ムライハ市郊外、ダイル・アサーフィール市、ハラスター市、アーリヤ農場、カーラ市郊外、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市旧市街のハミーディーヤ地区で、「シャッビーハ」とシリア民族社会党インティファーダ派(アリー・ハイダル国民和解担当国務大臣が党首)の民兵(キリスト教徒)が交戦した。

「シャッビーハ」が同地区のキリスト教徒の住宅を接収しようとしたのが原因で、この戦闘で「シャッビーハ」1人が死亡、複数が負傷した。

一方、SANA(5月14日付)によると、アブー・ハワーディード村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウムード・ハウラーン旅団とシリア軍が「捕虜交換」を行い、同旅団は軍兵士の遺体7体を変換、軍は身柄拘束中の女性2人と子供2人を釈放した

クッルナー・シュラカー(5月14日付)によると、捕虜交換に向けた交渉は約1ヶ月にわたり続けられてきたという。

一方、SANA(5月14日付)によると、ダルアー市ヤルムーク学校周辺、ヨルダン通りなど、ナーフタ町、ブスル・ハリール市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、ARA News(5月14日付)によると、アターリブ市を軍が空爆し、20人が死亡、35人が負傷した。

一方、SANA(5月14日付)によると、アレッポ市、ザフラー地区、アシュラフィーヤ地区、シャイフ・サイード地区、ブスターン・カスル地区、ライラムーン地区、カフルジューム村、ハーン・クバイミーシュ村、アターリブ市、フライターン市、アブティーン村、ハンダラート・キャンプ、ダイル・ハーフィル市、クワイリス村、ジュッブ・ガブシャ村、バービース村、カフルハムラ村、ウワイジャ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、ARA News(5月14日付)によると、ジハード主義武装集団がワーディー・ダイフ軍事基地東部のタッラト・サワーディー軍検問所を制圧した。

一方、SANA(5月14日付)によると、ザーウィヤ山周辺、バサリーヤ村、カフルジャーリス村、カフルルーマー村、アイン・ラールーズ村、ルージュ平原で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、SANA(5月14日付)によると、ハッターブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 14, 2014、AP, May 14, 2014、ARA News, May 14, 2014、Champress, May 14, 2014、al-Hayat, May 15, 2014、Kull-na Shuraka’, May 14, 2014、al-Mada Press, May 14, 2014、Naharnet, May 14, 2014、NNA, May 14, 2014、Reuters, May 14, 2014、SANA, May 14, 2014、UPI, May 14, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き(2014年5月14日)

ワーイル・ハルキー首相は、ヒムス市旧市街の被災地などを視察、インフラ整備など復興に政府が取りかかると表明した。

Kull-na Shuraka', May 14, 2014
Kull-na Shuraka’, May 14, 2014

SANA(5月14日付)が伝えた。

 

AFP, May 14, 2014、AP, May 14, 2014、ARA News, May 14, 2014、Champress, May 14, 2014、al-Hayat, May 15, 2014、Kull-na Shuraka’, May 14, 2014、al-Mada Press, May 14, 2014、Naharnet, May 14, 2014、NNA, May 14, 2014、Reuters, May 14, 2014、SANA, May 14, 2014、UPI, May 14, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.