米国の支援を受ける革命特殊任務軍はルクバーン・キャンプの揚水施設で働く市民1人を殺害(2019年9月12日)

米国の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)によってシリア政府支配地域と隔てられているヨルダン北東部のルクバーン・キャンプで12日、米国の支援を受ける革命特殊任務軍が揚水施設で働く市民1人を殺害した。

市民殺害の背景には、キャンプに身を寄せている国内避難民(IDPs)内の部族どうしの対立があるという。

ルクバーン・キャンプ民政自治局のファイサル・ハッダール議長によると、事件は、民政局とルクバーン・キャンプの地元評議会のメンバーからなる代表団が、シリア政府支配地域へのIDPsの帰還を協議するための国連の代表団との会合に向かう最中に発生した。

地元評議会議長で、革命特殊任務軍にも近いアブー・アフマド・ダルバース氏と民政局水利部門の代表であるムハンマド・アナード・アフマド氏の対立が事件の背景にあり、アフマド氏が職場である揚水施設から戻ろうとした際、革命特殊任務軍がアフマド氏ら民間人に向けて発砲、口論の末、革命特殊任務軍のメンバー1人がアフマド氏を殴打したという。

その直後、革命特殊任務軍のメンバー約15人が四輪駆動車複数台に分乗して、現場に駆けつけ、揚水施設近くにいた民間人に無差別に発砲し、アフマド氏を射殺、また革命特殊任務軍メンバーの一人のマフラブ・ダルバース氏も仲間に誤って打たれて死亡したという。

ザマーン・ワスル(9月13日付)が伝えた。

AFP, September 13, 2019、ANHA, September 13, 2019、AP, September 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2019、Reuters, September 13, 2019、SANA, September 13, 2019、SOHR, September 13, 2019、UPI, September 13, 2019、Zaman al-Wasl, September 13, 2019などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「8月に入ってからYPG主体のシリア民主軍とその専制に抗議するアラブ系住民の間で60件もの衝突が発生している」(2019年9月12日)

ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官は、北・東シリア自治局の支配下にあるシリア北東部で、2019年8月に入ってから人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とアラブ系住民の間で60件もの衝突事件が発生し、シリア民主軍戦闘員60人が死亡、70人が負傷したと発表した。

ザハロワ報道官によると、衝突は北・東シリア自治局の専制支配、とりわけシリア民主軍への徴兵に対するアラブ系住民の抗議行動に端を発しており、その強健ぶりはエスカレートしていると批判した。

AFP, September 12, 2019、ANHA, September 12, 2019、AP, September 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2019、Reuters, September 12, 2019、SANA, September 12, 2019、SOHR, September 12, 2019、UPI, September 12, 2019などをもとに作成。

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米国務省シリアで活動する新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラースディーン機構の幹部についての情報提供者に一人につき最高で500万ドルの懸賞金を与えると告知(2019年9月12日)

米国務省はインターネットの公式アカウント(https://www.state.gov/)や正義への報酬プログラムのツイッター公式アカウント(https://twitter.com/Rewards4Justice)を通じて、シリアで活動する新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラースディーン機構の幹部についての情報提供者に、一人につき最高で500万ドルの懸賞金を与えると告知した。

米国務省が情報提供を求めた幹部は、ファーリス・スーリー氏、アブー・アブドゥルカリーム・ミスリー氏、サーミー・ウライディー氏の3人。

フッラースディーン機構は2018年2月にアブー・ハマーム・シャーミーを名乗る人物が結成した。

シャーミー氏は、アル=カーイダのメンバーとしてアフガニスタンやイラクでの戦歴を持ち、ヌスラ戦線メンバーでもあった。だが、ヌスラ戦線がシャーム・ファトフ戦線への改称時にアル=カーイダとの関係を解消したことを不服として離反、アル=カーイダの「再興」をめざしていたのである。

同様の新興のアル=カーイダ系組織としてはアンサール・タウヒードがあり、両組織は2018年10月、アンサール・イスラーム集団とともに「信者を煽れ」作戦司令室を結成し、イドリブ県でシリア軍に対峙している。

(詳細については青山弘之「ガラパゴス化するシリアのアル=カーイダ系組織」Yahoo! Japanニュース(個人)、2018年7月18日を参照)。

AFP, September 12, 2019、ANHA, September 12, 2019、AP, September 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2019、Reuters, September 12, 2019、SANA, September 12, 2019、SOHR, September 12, 2019、UPI, September 12, 2019などをもとに作成。

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ルクバーン・キャンプ内で活動する反体制派は声明で国連の人道支援搬入を禁止すると発表。メディアでのプロパガンダに利用されるというのがその理由(2019年9月12日)

ルクバーン・キャンプ内で活動する反体制派のルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会(シュクリー・シハーブ報道官)は声明を出し、国連がシリア赤新月社と合同で行っている人道支援物資の搬入を禁止すると発表した。

国連、シリア政府側が同キャンプへの人道支援物資をメディアでのプロパガンダに利用しているというのがその理由。

その一方、キャンプの避難民がシリア政府支配地域に帰還することについては、「我々はシリア政府支配地域に去りたい者は阻止しない…。だが、これまでと同様、キャンプから国境地帯(55キロ地帯)に車輌で彼らの移送がなされはするが、シリア政府が大型バスを入れ、こうした動きを世界のメディアを通じて流すことは許さない」と付言した。

スマート・ニュース(9月12日付)が伝えた。

AFP, September 12, 2019、ANHA, September 12, 2019、AP, September 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2019、Reuters, September 12, 2019、SANA, September 12, 2019、SMART News, September 12, 2019、SOHR, September 12, 2019、UPI, September 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは、ルクバーン・キャンプへの人道支援物資の大部分を米国の支援を受ける「テロ集団」が強奪したと非難(2019年9月12日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのアレクセイ・バキン(Alexey Bakin)司令官(中将)は、米国の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)によってシリア政府支配地域と隔てられているヨルダン北東部のルクバーン・キャンプにシリア赤新月社と国連の合同チームが9日に搬入した人道支援物資の大部分を、米国の支援を受けて同地で活動する「テロ集団」が略奪したと非難した。

米国は55キロ地帯で活動を続ける革命特殊任務軍を支援している。

バキン司令官は、ルクバーン・キャンプの住民からの情報だとして、「テロ集団」が物資の大部分を強奪したとしたうえで、米国に対して、自らの影響下にある「テロ集団」に圧力をかけ、キャンプの避難民の安全を確保し、物資の公正な配分を担保するよう要求した。

なお、革命特殊任務軍は11日、物資搬入に乗じて、シリア軍部隊が55キロ地帯に進入、これを撃退したと発表していた。

AFP, September 12, 2019、ANHA, September 12, 2019、AP, September 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2019、Reuters, September 12, 2019、SANA, September 12, 2019、SOHR, September 12, 2019、UPI, September 12, 2019などをもとに作成。

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米・トルコ両軍のヘリコプターが「安全地帯」設置が計画されているシリア北東部の国境地帯で4度目となる合同偵察を実施(2019年9月12日)

アナトリア通信(9月12日付)は、米・トルコ両軍のヘリコプターが「安全地帯」設置が計画されているシリア北東部の国境地帯で4度目となる合同偵察を実施したと伝えた。

両軍ヘリコプター4機からなる部隊は、シャンルウルファ県アクチャカレ郡に設置された合同作戦センターを離陸し、偵察活動を実施したという。

AFP, September 12, 2019、Anadolu Ajansı, September 12, 2019、ANHA, September 12, 2019、AP, September 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2019、Reuters, September 12, 2019、SANA, September 12, 2019、SOHR, September 12, 2019、UPI, September 12, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団がアレッポ県北部各所で反体制武装集団を攻撃・迎撃し、3人を殺害(2019年9月12日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、トルコ占領下のマーリア市郊外と、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村近郊で12日、反体制武装集団(シャーム戦線)を攻撃・迎撃し、戦闘員3人を殺害したと発表した。

一方、北・東シリア自治局の支配下にあり、米軍も駐留しているマンビジュ市で野菜を積んだ貨物車輌が爆発し、2人が死亡した。

ANHA(9月12日付)が伝えた。

AFP, September 12, 2019、ANHA, September 12, 2019、AP, September 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2019、Reuters, September 12, 2019、SANA, September 12, 2019、SOHR, September 12, 2019、UPI, September 12, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県を再び爆撃、トルコ軍も同地に留め置かれている部隊を支援するための増援部隊を派遣(2019年9月12日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから12日目(爆撃を激化させてから133日目)を迎えた9月12日、両軍はイドリブ県各所を爆撃、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア人権監視団によると、爆撃再開は、トルコ側がアレッポ市とハマー市を結ぶM4高速道路、アレッポ市とラタキア市を結ぶM5高速道路一帯から、シャーム解放機構を中心とする反体制派を排除しなかったのを受けたもので、シリア軍戦闘機による爆撃回数は12回を記録、ロシア軍も複数回の爆撃を行った。

シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より2人(民間人2人(うち子供1人)、シリア軍兵士は0人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて4,132人となった。

内訳は、民間人1,055人(うち女性187人、子供262人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,671人。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がバザーブール村、マアッラト・ヌウマーン市森林地帯、ハザーリーン村、スフーフン村、マアッルズィーター村、ジャバーラー村、ダール・カビーラ村、バイニーン村、サルジャ村を、ロシア軍がブサンクール村森林地帯を爆撃し、サルジャ村で女児1人が死亡した。

ホワイト・ヘルメットによると、スフーフン村に対するシリア軍の爆撃で、同地にあるセンターが利用不能になった。

またシリア軍地上部隊がカフルルーマー村を砲撃し、民間人1人が死亡した。

シリア軍地上部隊はまた、マアッラト・ハルマ村を砲撃した。

一方、トルコ軍増援部隊がカフルルースィーン村に設置された国境通行所からシリア領内に進入、トルコ軍の補給部隊が留め置かれているマアッルハッタート村に向かった。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がヒルバト・ナークース村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県9件、ラタキア県7件、ハマー県1件、アレッポ県7件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を8件(イドリブ県4件、アレッポ県2件、ラタキア県2件)確認した。

AFP, September 12, 2019、ANHA, September 12, 2019、AP, September 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 12, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 12, 2019、Reuters, September 12, 2019、SANA, September 12, 2019、SOHR, September 12, 2019、UPI, September 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから419人、ヨルダンから1,206人の難民が帰国、避難民3人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月12日付)を公開し、9月11日に難民1,625人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは419人(うち女性125人、子供214人)、ヨルダンから帰国したのは1,206人(うち女性362人、子供615人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は396,407人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者125,109人(うち女性37,909人、子ども64,107人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者271,298人(うち女性81,425人、子ども138,350人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,648,041人(うち女性1,994,412人、子供3,390,501人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 625,687人(うち女性187,992人、子供319,379人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,343人(うち女性10,937人、子供16,214人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,939人(うち女性393,496人、子供659,980人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 12, 2019をもとに作成。

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米国の支援を受ける革命特殊任務軍はタンフ国境通行所一帯地域に進入したシリア軍を撃退したと発表(2019年9月11日)

米国の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動する革命特殊任務軍は声明を出し、同地域に進入したシリア軍部隊の攻撃を受けたと発表した。

攻撃は、シリア赤新月社と国連の合同チームが55キロを経由して、ヨルダン北東部に位置するルクバーン・キャンプに食糧物資を搬送するのに合わせて行われたという。

攻撃を受けた革命特殊任務軍はこのとき、人道活動を支援していたが、シリア軍部隊に対峙し、これを撃退したという。

なお、シリア赤新月社と国連の合同チームは9日にルクバーン・キャンプに食糧物資を届けている。

AFP, September 11, 2019、ANHA, September 11, 2019、AP, September 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2019、Reuters, September 11, 2019、SANA, September 11, 2019、SOHR, September 11, 2019、UPI, September 11, 2019などをもとに作成。

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ハンガリー外務省は2020年からシリアとの関係を正常化すると発表(2019年9月11日)

ハンガリー外務省は2020年からシリアとの関係を正常化すると発表した。

ハンガリーは2011年に他の欧州連合(EU)諸国とともにシリアと国交を断絶していた。

AFP(9月11日付)によると、ハンガリー外務省は「来年(2020年)から、ハンガリーは外交官を派遣し、シリアへの定期的訪問を通じて、人道支援、領事業務を行う…。シリアを含む中東におけるキリスト教徒への人道支援を拡充するとともに、ハンガリーに留学するシリア人学生が奨学金を得て修学できるようにする」と発表した。

ハンガリー政府に近い消息筋によると、ハンガリー政府はキリスト教徒に対する支援の改善に向けてシリア政府と協議することを検討する一方、EU加盟諸国とシリアの関係改善のさきがけとなり、経済的機会を得ようとしているという。

AFP, September 11, 2019、ANHA, September 11, 2019、AP, September 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2019、Reuters, September 11, 2019、SANA, September 11, 2019、SOHR, September 11, 2019、UPI, September 11, 2019などをもとに作成。

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エジプトのシュクリー外務大臣「シリアのアラブ連盟復帰に関して加盟国はコンセンサスに達している」(2019年9月11日)

エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は、第152回アラブ連盟外相会議での記者会見で、シリアの連盟復帰に関して加盟国がコンセンサスに達していることを明らかにした。

シュクリー外務大臣は、会議でこの問題が大きく取り上げられなかったとしつつ、「アラブ諸国の協議を通じて、シリアの連名への復帰にふさわしい時期についてコンセンサスに達した…。シリアでの悲劇が終わり、政治プロセス実施に向けた取り組みがなされれば、アラブ諸国外相が復帰にふさわしいタイミングをさらに話し合う機会が訪れるだろう」と述べた。

一方、イラクのアリー・ムハンマド・ハキーム外務大臣は、アラブ諸国に対してシリアの連盟復帰を改めて呼びかけるとともに、シリア政府に対しては復帰に向けて、難民帰還、兵役忌避者の免罪、制憲委員会の設置などを推し進めるよう求めた。

AFP, September 11, 2019、ANHA, September 11, 2019、AP, September 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2019、Reuters, September 11, 2019、SANA, September 11, 2019、SOHR, September 11, 2019、UPI, September 11, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団はトルコ占領下のアレッポ県北部で反体制派3人を殺害(2019年9月11日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、トルコ占領下のアアザーズ市近郊のカフルハーシル村、バーブ市近郊のハズワーン村で10日に反体制武装集団を襲撃し、戦闘員3人を殺害したと発表した。

ANHA(9月11日付)が伝えた。

AFP, September 11, 2019、ANHA, September 11, 2019、AP, September 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2019、Reuters, September 11, 2019、SANA, September 11, 2019、SOHR, September 11, 2019、UPI, September 11, 2019などをもとに作成。

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ユーフラテス川東西両岸を結ぶ波止場の通行再開を試みた住民をYPG主体のシリア民主軍が弾圧(2019年9月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、地元住民が北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸に位置するブサイラ市と、シリア政府の支配下にある同川西岸のザバーリー村を結ぶ波止場複数カ所の通行再開を試みた。

しかし、北・東シリア自治局の防衛を担う人民防衛隊(YPG)のシリア民主軍が介入し、波止場に停泊していた船舶に向けて発砲、波止場を再び封鎖した。

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ハサカ県では、SANA(9月11日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるハサカしのハシュマーン地区で住民30人を拘束、連行した。

シリア民主軍はまた、これとは別にハサカ市内の複数の検問所でラッカ市に帰還しようとした国内避難民(IDPs)の通行を阻止した。

AFP, September 11, 2019、ANHA, September 11, 2019、AP, September 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2019、Reuters, September 11, 2019、SANA, September 11, 2019、SOHR, September 11, 2019、UPI, September 11, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県でシリア軍と反体制派が散発的に交戦(2019年9月11日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから11日目(爆撃を激化させてから132日目)を迎えた9月11日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続いた。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より2人(民間人2人(うち女性1人)、シリア軍兵士は0人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて4,130人となった。

内訳は、民間人1,053人(うち女性187人、子供261人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,671人。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がマアッラトスィーン村、カルサア村を砲撃、同地上空ではシリア軍ヘリコプターが旋回を続けた。

シリア軍地上部隊はまた、カフルナブル市、ハーッス村、ハザーリーン村、シャイフ・ムスタファー村、マアッラト・ハルマ村、ファッティーラ村一帯、ラカーヤー村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がザンマール町、タッル・バージル村、マクハラ村、ズィーターン村、ハラサ村、バルナ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がフドル丘一帯、カッバーナ村一帯を砲撃した。

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スワイダー県では、スワイダー24(9月11日付)によると、地元の民兵組織のシャイフ・カラーマ軍団と国防対がカフル村で交戦した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(アレッポ県10件、ラタキア県10件、イドリブ県8件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を20件(イドリブ県15件、ハマー県2件、ラタキア県3件)確認した。

AFP, September 11, 2019、ANHA, September 11, 2019、AP, September 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 11, 2019、Reuters, September 11, 2019、SANA, September 11, 2019、SOHR, September 11, 2019、Suwayda 24, September 11, 2019、UPI, September 11, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから423人、ヨルダンから993人の難民が帰国、避難民3人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月11日付)を公開し、9月10日に難民1,416人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは423人(うち女性127人、子供216人)、ヨルダンから帰国したのは993人(うち女性298人、子供506人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は394,782人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者124,690人(うち女性37,784人、子ども63,893人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者270,092人(うち女性81,063人、子ども137,735人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,648,041人(うち女性1,994,412人、子供3,390,501人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 624,062人(うち女性187,505人、子供318,550人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,340人(うち女性10,937人、子供16,214人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,936人(うち女性393,496人、子供659,980人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 11, 2019をもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は米軍の支援を受けダイル・ザウル県、ハサカ県各所で住民多数を拘束、ハサカ県ではシリア民主軍に抗議するデモ発生(2019年9月10日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月10日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のパトロール部隊が、県東部のアブー・ハルドゥーブ村に突入し、民家4棟を破壊、住民多数を拉致連行した。

シリア民主軍の突入に際して、米主導の有志連合が航空支援を行った。

また、米軍ヘリコプター複数機が県北部のアズバ村に空挺部隊を降下させ、住民多数を拉致、連行した。

シリア民主軍はこうした攻撃がダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルを摘発するためだとしている。

また、ハーブール(9月10日付)によると、有志連合の航空支援を受けたシリア民主軍の部隊は9日晩、ウマル油田からブサイラ市にも進軍、同市を包囲して強制捜査を行い、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーだとして住民多数を連行した。

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ハサカ県では、ハーブール(9月10日付)によると、シリア民主軍はシャッダーディー市で若者多数を徴兵目的で拘束した。

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ハサカ県では、ハーブール(9月10日付)、SANA(9月10日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、県南部のサブア・ワ・アルバイーン町内の羊市場を、認可を受けていないとの理由で強制撤去したのに抗議するかたちで、デモが発生し、ハサカ市やダイル・ザウル県にいたる街道を封鎖した。

市場の撤去は、反アラブ感情が強いことで知られる「ブロクサル」と呼ばれるクルディスタン労働者党の幹部が指揮し、テント300張以上、商店複数軒、薬局2軒が重機で破壊されたという。

AFP, September 10, 2019、ANHA, September 10, 2019、AP, September 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2019、al-Khabur, September 10, 2019、Reuters, September 10, 2019、SANA, September 10, 2019、SOHR, September 10, 2019、UPI, September 10, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市で武装集団どうしの戦闘続き、トルコ軍が厳戒態勢を敷く(2019年9月10日)

アレッポ県では、ANHA(9月10日付)によると、トルコ占領下にあるアフリーン市では、9日に発生したイスラーム軍、マジド軍団、ダマスカス郊外県東グータ地方からの避難民とスルターン・ムラード師団と交戦が続き、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団が市内に至る街道を封鎖、厳戒態勢を敷いた。

アフリーン市内では、スルターン・ムラード師団がマジド軍団のメンバー3人を拉致するなどして、緊張は激化しているという。

また、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村を砲撃した。
国民軍憲兵隊がトルコの諜報機関とともにトルコ占領下のカフルサフラ村に突入し、住民7人を拘束、連行した。

AFP, September 10, 2019、ANHA, September 10, 2019、AP, September 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2019、Reuters, September 10, 2019、SANA, September 10, 2019、SOHR, September 10, 2019、UPI, September 10, 2019などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「安全地帯設置に向けた米国の対応は形式的で満足行くものではない」(2019年9月10日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、首都アンカラでの記者会見で、米国とともにシリア北東部で設置を進めている「安全地帯」に関して、米国の対応を改めて非難した。

チャヴシュオール外務大臣は「トルコは米政権とともに行動したいと考えている。しかし、シリアの「安全地帯」にかかる米国の行動は今も満足いくものではなく、形式的なものにとどまっている。むしろ、トルコ政府がテロ組織に指定しているクルド人民防衛隊(YPG)との協力を強めている」と述べた。

AFP, September 10, 2019、ANHA, September 10, 2019、AP, September 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2019、Reuters, September 10, 2019、SANA, September 10, 2019、SOHR, September 10, 2019、UPI, September 10, 2019などをもとに作成。

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シリア政府治安筋「8日のブーカマール市一帯に対する爆撃はイスラエルによるものだが、死傷者はなかった」(2019年9月10日)

SANA(9月10日付)は、シリア政府治安筋が、8日のダイル・ザウル県南東部のブーカマール市一帯の「イランの民兵」の施設に対する所属不明の航空機による爆撃に関して「敵イスラエルが、民間人の住居から遠い場所に兵士を収容するために建設していたシリア軍および同盟部隊の基地を狙った」と断じたと伝えた。

同筋は「攻撃が行われた時、施設には誰もおらず、敵が主張しているのとは異なり負傷者はなかった…。敵はヨルダン領空を利用し、占領下のタンフ国境通行所一帯にある基地から米国がいつものように支援をした」と付言した。

AFP, September 10, 2019、ANHA, September 10, 2019、AP, September 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2019、Reuters, September 10, 2019、SANA, September 10, 2019、SOHR, September 10, 2019、UPI, September 10, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍による一方的停戦から10日目、ロシア軍が爆撃を再開(2019年9月10日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから10日目(爆撃を激化させてから131日目)を迎えた9月10日、ロシア軍がイドリブ県のダルクーシュ町、カフルタハーリーム町、カフルマーリス村に対して3回の爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘も続いた。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より1人(民間人1人、シリア軍兵士は0人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて4,128人となった。

内訳は、民間人1,051人(うち女性186人、子供261人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,671人。

なお、ロイター通信(9月10日付)は、ロシア軍がラタキア県のカッバーナ村に近いクバイナ丘に対しても爆撃を行ったと伝えたが、ロシア外務省はただちにこれを否定した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカフルナブル市、ハーッス村、ハザーリーン村、タッル・マンス村、マアッルシャムシャ村、ダイル・シャルキー村、マアッルズィーター村、マアッラト・ハルマ村、タフターヤー村、ラカーヤー村、ジャルジャナーズ町を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(ラタキア県12件、アレッポ県8件、イドリブ県8件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(イドリブ県5件、ハマー県8件)確認した。

AFP, September 10, 2019、ANHA, September 10, 2019、AP, September 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 10, 2019、Reuters, September 10, 2019、SANA, September 10, 2019、SOHR, September 10, 2019、UPI, September 10, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから355人、ヨルダンから992人の難民が帰国、避難民16人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月10日付)を公開し、9月9日に難民1,347人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは355人(うち女性107人、子供181人)、ヨルダンから帰国したのは992人(うち女性298人、子供506人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は393,366人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者124,267人(うち女性37,657人、子ども63,677人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者269,099人(うち女性80,765人、子ども137,229人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,648,041人(うち女性1,994,412人、子供3,390,501人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 622,646人(うち女性187,080人、子供317,828人)となった。

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一方、国内避難民16人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは14人(うち女性5人、子供7人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,337人(うち女性10,937人、子供16,214人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,933人(うち女性393,496人、子供659,980人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 10, 2019をもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「我が陣営の指導者はイマーム・ハーメネイーで、その中心であるイランを米国とイスラエルは包囲しようとしている」(2019年9月9日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、アーシューラー(9月9~10日)に併せてビデオ演説を行い、米国とイスラエルへの敵意を露わにするとともに、イランとの連携を強調した。

ナスルッラー書記長は次のように述べた。

「我々は大いなる戦いを行っている。我が陣営を、米国とイスラエルは包囲しようとしている…。今日の我が陣営の指導者はイマーム・ハーメネイーだ。その中心はイラン・イスラーム共和国であり、米国はこれを包囲しようとしている…。今夜、そして明日も我々はトランプとネタニヤフにこう言う。包囲、制裁、貧困、飢餓のいずれによっても、我々の意志は打ち砕かれない」。

マナール・チャンネル(9月9日付)が伝えた。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Qanat al-Manar, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市でイスラーム軍、グータ地方からの避難民がスルターン・ムラード師団と交戦(2019年9月9日)

アレッポ県では、ANHA(9月9日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市内のラージュー街道で午後、イスラーム軍とスルターン・ムラード師団が交戦し、双方に負傷者が出た。

また同日晩には、ヴィーラート地区で、反体制武装集団戦闘員とともにダマスカス郊外県東グータ地方から退去してきた住民とスルターン・ムラード師団が交戦した。

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同じくアレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月9日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市で大きな爆発が発生し、綿花を摘んだ貨物車輌4台が炎上、ホワイト・ヘルメットが消火活動にあたった。

爆発の理由は不明で、4人が負傷した。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構がロシアの工作員だというシリア人2人を処刑(2019年9月9日)

イドリブ県では、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が、ラタキア県フマイミーム航空基地に司令部を構えるシリア駐留ロシア軍の工作員だとするシリア人2人をジスル・シュグール市で公開処刑した。

この2人は6月に拘束され、4月にジスル・シュグール市で発生した爆破事件への関与を認めていたという。

この事件では、車に仕掛けられていた爆弾が爆発、民間人50人以上が死傷した。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領は第3回国際労働組合会合代表団と会談「いかなる社会、いかなる国においても労働者は、愛国的な民族アイデンティティを表明する重要な存在」(2019年9月9日)

アサド大統領は首都ダマスカスで開催されている第3回国際労働組合会合に参加している各国代表団と会談した。

会合でアサド大統領は「いかなる社会、いかなる国においても労働者は、愛国的な民族アイデンティティを表明する重要な存在であり、彼らが健全だということは、社会も健全であることを意味する」と述べた。

また「生産に携わる労働者は、社会における最大の階層であるにもかかわらず、意志決定はおろか、利益配分にも参加できていない。これらはすべて巨大資本が世界を支配し、諸人民の真の利益を代表しているはずの労働者を犠牲にして、自らの利益を実現しようととして行っている」と付言した。

シリアに関しては「労働者はその歴史を通じて大きな役割を担い…、テロ組織との戦いにおいて国を防衛してきた」と自賛した。

SANA(9月9日付)が伝えた。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はハサカ市でスポーツ連合関係者3人を拘束(2019年9月9日)

ハサカ県では、SANA(9月9日付)によると、米軍の支援を受ける人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハサカ市でハサカ県スポーツ連合ボディー・ビルディング陸上競技技術委員会メンバーのヤースィル・サーリム氏と体育の教官2人をサーリム氏の自宅で拘束、連行した。

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ラッカ県では、ジュルフ・ニュース(9月9日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が8月にラッカ市で拘束していた4人の活動家を釈放した。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Jurf News, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

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シリア赤新月社と国連の合同支援チームがルクバーン・キャンプに食糧物資を搬入(2019年9月9日)

米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプに、シリア赤新月社と国連の合同支援チームが貨物車輌22台分の食糧物資を搬入した。

搬入されたのは、食糧パック3,100個、穀物、ビスケット、ナツメヤシ、ピーナッツ・バターなど高カロリーの食品・食材。

SANA(9月9日付)が伝えた。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県、ラタキア県でシリア軍と反体制派の散発的な戦闘が続くも、死者は出ず(2019年9月9日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから9日目(爆撃を激化させてから130日目)を迎えた9月9日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続き、シリア軍地上部隊が125発の砲撃を行った。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日と同じ4,127人。

内訳は、民間人1,050人(うち女性186人、子供261人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,671人。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がマアッラト・ハルマ村、ラカーヤー村、タッル・ナール村、カフルナブル市、カフルサジュナ村、マアッルズィーター村、ハラーキー村、タッフ村、ヒーシュ村、ダイル・ガルビー村、ハザーリーン村、シャイフ・ムスタファー村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月9日付)によると、タスィール町でシリア政府との和解に応じた元反体制派メンバー3人が何者かによって殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(ラタキア県10件、アレッポ県8件、イドリブ県8件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を18件(イドリブ県7件、ハマー県7件、アレッポ県4件)確認した。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

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レバノン領内に飛来したイスラエル軍ドローンをヒズブッラーが撃墜(2019年9月9日)

ヒズブッラーが主導する対イスラエル武装抵抗組織のレバノン国民抵抗は声明を出し、占領下パレスチナ(イスラエル)領内からナバティーヤ県ビント・ジュベイル郡ラーミヤ村方面に飛来したイスラエル軍の無人航空機(ドローン)を撃墜したと発表した。

ドローンは武器を搭載していたという。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

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