ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣はロシアのRT(5月22日付)の番組ニュース・メイカーのインタビューに応じた。
34分に及ぶインタビューのなかで、ミクダード外務大臣は、ロシアのウクライナでの特別軍事作戦に改めて支持を表明する一方、シリア情勢については以下の通り述べた。
シリアの利益に沿ったかたちで国連安保理決議第2254号を履行する用意がある。
テロと西側の制裁を終わらせるための政治的解決を望んでいる。
制憲委員会を支援し、環境が整えば同委員会とともに行動する用意がある。
シリア・トルコ首脳会談の実現はトルコがシリア領内から部隊を撤退させることにかかっている。
サウジアラビアにおいて、明るい未来と、両国の関係が正常化したことを感じとった。
アラブ連盟首脳会議にシリアが参加したことにサウジアラビア国民とシリア国民はともに歓喜した。
すべてのアラブ諸国と関係を深化させたい。
シリアのほとんどの領土は解放されたが、米軍と一部「分離主義グループ」が北東部に違法に駐留を続けている。
米国はテロと戦っていると主張しているが、実際のところはテロの一部をなしている。
戦争の結果、そして治安部隊の能力が弱化したことが、シリア経由で湾岸諸国へのカプタゴンの密輸をもたらしている。
シリア政府はカプタゴン密輸に関与していないし、密輸を促してもいない。
AFP, May 22, 2023、ANHA, May 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, May 22, 2023、Reuters, May 22, 2023、RT, May 22, 2023、SANA, May 22, 2023、SOHR, May 22, 2023などをもとに作成。
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