ロシア当事者和解調整センターのオレグ・グリノフ副センター長は、ラッカ県で米主導の有志連合所属のMQ-9無人航空機(ドローン)がロシア軍のSu-34戦闘機に「危険な接近」をしたと発表した。
グリノフ副センター長は、ラッカ県ナフラ村一帯の高度5000メートルの上空で7月28日午前7時55分、有志連合のMQ-9が、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」に違反するかたちで、ロシア軍のSu-34に危険な接近を行ったことが再び記録されたとしたうえで、こうした行為の「行動の明白な挑発的かつ攻撃的な性質」を特に懸念していると述べた。
グリノフ副センター長はまた、「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属のドローンによる違反を過去24時間に12件確認するとともに、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)では、F-16戦闘機2機、タイフーン戦闘機1機、MC-12W偵察機1機による領空侵犯を8件確認したと発表した。
RIAノーヴォスチ通信(7月28日付)が伝えた。
RIA Novosti, July 28, 2023をもとに作成。
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