レバノンのナスルッラー書記長:「イスラエルがガザ地区に対する攻撃を続ける限り、レバノン南部・イスラエル北部の戦線でイスラエルに圧力をかけ続ける」(2023年11月11日)

レバノンのハサン・ナスルッラー書記長は殉教者の日(11月11日)に合わせて、マナール・チャンネルを通じてテレビ演説を行い、イスラエルがガザ地区に対する攻撃を続ける限り、レバノン南部・イスラエル北部の戦線でイスラエルに圧力をかけ続けると述べた。

ナスルッラー書記長は、この1週間で、これまでの兵器に加えて、自爆型の無人航空機(ドローン)や重量300~500キロのブルカーン型ロケット弾を初めて実戦に投入することで、攻撃を激化させる一方、11月3日のレバノン南部へのイスラエル軍の爆撃により民間人(女性4人)が殺害されたことへの報復としてカチューシャ砲を発射したことを明らかにしたうえで、イスラエルの奥地への攻撃を激化させ、その一部はハイファーなどにも達したと主張した。

そのうえで、この数日間で、質的にも量的に激化したイスラエルの攻撃により、レバノン南部での戦況は引き続き差し迫った状態が続くと述べた。

AFP, November 11, 2023、ANHA, November 11, 2023、‘Inab Baladi, November 11, 2023、Qanat al-Manar, November 11, 2023、Reuters, November 11, 2023、SANA, November 11, 2023、SOHR, November 11, 2023などをもとに作成。

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