ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、ANHA(2月2日付)などによると、米軍の戦闘機複数機が2日深夜から3日未明にかけてシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸の広範な地域に対して爆撃を実施した。
シリア人権監視団によると、標的となったのは28ヵ所。
主な標的は以下の通り。
マヤーディーン市タンムー地区
マヤーディーン市近郊のアイン・アリー基地(ラフバ城近く)、シブリー村、ハイダリーヤ村、穀物サイロ、バルウーム広場。
ブーカマール市工業地区
ブーカマール市近郊のハジャーナ村、ハリー村、鉄道通行所、環状地区。
ダイル・ザウル市旧教育学部( 「イランの民兵」が2015年以降本部として転用) 近く、レーダー・サイト近くのマトバフ・イラーニー(イラン調理施設)、ハラービシュ地区、フワイジャト・サクル地区、アイヤーシュ貯蔵施設、労働者住宅地区、ハラービーシュ地区につながる丘陵地帯、工業地区、ブール・サイード通り。
ダイル・ザウル市近郊のブガイリーヤ村、シュマイティーヤ町、ダイル・ザウル航空基地近くの第137旅団基地。
アシャーラ市。
クーリーヤ市。
ティブニー町一帯。
シリア人権監視団によると、死者は29人、うちマヤーディーン市での死者は19人、ダイル・ザイル市での死者は10人、またシリア人は9人、イラク人6人、レバノン人(ヒズブッラーのメンバー)6人、身元不明8人。
SANA(2月3日付)によると、ダイル・ザウル市および同市近郊の農村地帯で多数の爆発音が確認され、米軍の爆撃により、同地区に加えて、ブーカマール市、マヤーディーン市、および両市近郊の農村地帯で停電が発生した。
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爆撃はまた、イラクのアンバール県のカーイム郡の複数の都市、アカーシャート町などにも及んだ。
イラク人民動員隊アンバール作戦司令室は声明を出し、アンバール県に対する米軍の爆撃でメンバー16人が死亡、25人が負傷したと伝えた。
シャファク通信(2月3日付)が伝えた。
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爆撃はユーフラテス川西岸河畔の全長130キロの地域に及んだ。
AFP, February 2, 2024、February 3, 2024、ANHA, February 2, 2024、February 3, 2024、‘Inab Baladi, February 2, 2024、February 3, 2024、Reuters, February 2, 2024、February 3, 2024、SANA, February 2, 2024、February 3, 2024、Shafaq News, February 3, 2024、SOHR, February 2, 2024February 3, 2024、などをもとに作成。
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