イラン・イスラーム革命防衛隊は声明を出し、7月31日のハマースのイブラーヒーム・ハニーヤ政治局長の殺害と、8月27日のレバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長とイラン・イスラーム革命防衛隊レバノン地区司令官のアッバース・ニールファルシャーン准将の殺害への報復として、イスラエル中心部の重要軍事・安全保障施設を狙って弾道ミサイル数十発を発射したと発表した。
イラン・イスラーム革命防衛隊はまた、直後に別の声明を出し、攻撃は、F-35が配備されているナヴァティム空軍基地、ナスルッラー書記長暗殺に使用されたF-15が配備されているネツァリム空軍基地、テルノフ空軍基地を狙ったもので、ミサイルの90%が複数の標的に損害を与えることに成功したと発表した。
メフル通信(10月1日付)などが伝えた。
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この攻撃に関して、イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、以下の通り発表した。
午後7時36分、イランから先ほど、イスラエルに向けて複数のミサイルが発射される。国内戦線司令部が住民に警戒を呼びかける
午後7時58分、イランの攻撃は継続中。多連装ミサイルが現在、迎撃中。
午後10時46分、弾道ミサイル180発以上がイランからイスラエルに向かって発射され、数発がイスラエル中部と南部に着弾、大多数はイスラエル軍と米主導の有志連合が撃破(ダニエル・ハガリ報道官発表)
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シリア人権監視団によると、ヒムス県では、タンフ国境通行所に米軍(有志連合)が違法に設置している基地が、イラクからイスラエルに向けて発射されたミサイルの撃破を試みた。
また、ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に米軍(有志連合)が違法に設置している基地が、イラクから発射されたイスラエルに向けて発射されたミサイル複数に対して迎撃ミサイル複数発を発射した。
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東地中海に展開する米海軍もイランの巡航ミサイルを迎撃した。
The U.S. Sixth Fleet guided missile destroyers USS Cole (DDG 67) and USS Bulkeley (DDG 84) engaged multiple Iranian ballistic missiles in defense of Israel from the Eastern Mediterranean Sea, October 1, 2024. pic.twitter.com/phN9mMpXMT
— U.S. Central Command (@CENTCOM) October 2, 2024
AFP, October 1, 2024、ANHA, October 1, 2024、‘Inab Baladi, October 1, 2024、Mehr News Agency, October 1, 2024、Reuters, October 1, 2024、SANA, October 1, 2024、SOHR, October 1, 2024などをもとに作成。
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