イスラエル軍がダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町近郊の農場3ヵ所(ヒズブッラーの諜報司令部所属の標的)を爆撃(2024年11月4日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて、イスラエル軍が午後6時5分頃、占領下ゴラン高原方面から首都ダマスカス南の民生の拠点多数に対して航空攻撃を行い、物的損害が生じた、と発表した。

SANA(11月4日付)が伝えた。

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イスラエル軍は午後8時59分にテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じてシリア領内のヒズブッラーの諜報司令部に属するテロ標的複数ヵ所に対する航空作戦を実施したと発表した。

発表によると、ヒズブッラーの諜報司令部は、諜報評価、諜報活動の指揮、諜報収集を担っており、シリア国内に支部1つを持ち、ヒズブッラーの諜報部門のトップであるハサン・アリー・ザイーマ(ハーシム・サフィーッディーン執行評議会議長とともにベイルート南部郊外ダーヒヤに対する爆撃で死亡)のもとで活動を行っていたという。

なお、2007年頃からシリア支部のトップを務めていたとされるマフムード・ムハンマド・シャヒーンもサフィーッディーン執行評議会議長らとともにベイルート南部郊外ダーヒヤに対する爆撃で死亡しているという。

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この爆撃に関して、外務在外居住者省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/Mofaexsy/)を通じて声明を出し、こうした攻撃が続くことは、イスラエルに対する抑止行動やその違反行為を止める措置が取られていない結果だと非難、国連加盟諸国に対して改めてイスラエルに攻撃と犯罪を止めさせるための緊急行動を求めた。

SANA(11月4日付)が伝えた。

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シャームFM(11月4日付)、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が爆撃したのは、ダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ町南の農場3ヵ所。

これらの農場は、イラン・イスラーム革命防衛隊によって保養地、キャンプとして使用されていたもので、爆撃によって、レバノンのヒズブッラーのメンバー2人と身元不明者1人が死亡、5人が負傷した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って137回(うち111回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより251あまりの標的が破壊され、軍関係者274人が死亡、206人が負傷した。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:54人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):80人
「イランの民兵」の外国人メンバー:25人
シリア軍将兵:62人

また、民間人も51人が死亡、58人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:51回
ダルアー県:17回
ヒムス県:41回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:3回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:2回
ハマー県:4回
スワイダー県:2回
ラタキア県:2回

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、兵力引き離し地帯のフッリーヤ村に面する占領下ゴラン高原一帯にイスラエル軍が盛土や堀を強化するための作業を再開した。

AFP, November 4, 2024、ANHA, November 4, 2024、‘Inab Baladi, November 4, 2024、Reuters, November 4, 2024、SANA, November 4, 2024、SOHR, November 4, 2024などをもとに作成。

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