ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍はまた、ジュースィーヤ国境通行所と、非公式の通行所が設置されているジューバーニーヤ橋とフーズ橋を爆撃した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(12月3日付)によると、イスラエル軍がダマスカス国際空港に向かう街道沿線の警察署を爆撃した。
シリア人権監視団によると、攻撃はアクラバー町の橋の近くを移動中の車を狙ったもので、乗っていた1人が死亡、1人が負傷した。
これに関して、イスラエル軍は午後6時12分、テレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、イスラエル空軍がダマスカスに対して攻撃を行い、ヒズブッラーの司令官の1人でシリア軍との連携を担当していたサルマーン・ニムル・ジュムアを殺害したと発表した。
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シリア人権監視団によると、イスラエル軍の攻撃は、今年に入って160回(うち134回が航空攻撃、26回が地上攻撃)となり、これにより299あまりの標的が破壊され、軍関係者415人が死亡、285人が負傷した。
同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。
イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):25人
ヒズブッラーのメンバー:59人
イラク人:28人
「イランの民兵」のシリア人メンバー(カーティルジー・グループ社も含む):157人
「イランの民兵」の外国人メンバー:34人
シリア軍将兵:64人
身元不明者:7人
パレスチナ・イスラーム聖戦機構関係者:10人
タドムル市で死亡した外国人民兵(ほとんどがヌジャバー運動のメンバー):22人
ヒズブッラーの協力者(クサイル市一帯):2人
身元不明者(ダブースィーヤ国境通行所):3人
身元不明者(アクラバー町近く):1人
また、民間人も66人(うち子供12人、女性16人)が死亡、67人あまりが負傷している。
攻撃の県別内訳は以下の通りである。
ダマスカス県、ダマスカス郊外県:55回
ダルアー県:17回
ヒムス県:56回
クナイトラ県:16回
タルトゥース県:4回
ダイル・ザウル県:5回
アレッポ県:3回
ハマー県:4回
スワイダー県:3回
ラタキア県:2回
イドリブ県:1回
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SANA(12月3日付)は、11月27日にイスラエル軍の爆撃を受けたタルトゥース県のアリーダ国境通行所(タルトゥース国境通行所)の復旧作業が進み、通行所が部分的に再開されたと伝えた。
AFP, December 3, 2024、ANHA, December 3, 2024、‘Inab Baladi, December 3, 2024、Reuters, December 3, 2024、SANA, December 3, 2024、Sham FM, December 3, 2024、SOHR, December 3, 2024などをもとに作成。
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