ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ウクライナがシリアの反体制派に無人航空機を供与し、その利用経験を共有していると断じた。
ザハロワ報道官は以下の通り述べた。
シリアで新たな武力紛争を引き起こすことを目的とした外部勢力の扇動と包括的な支援がなければ、テロリストたちが、この大胆な措置(シリア政府への反転攻勢)を講じることはなかったであろうことは疑いの余地がない。 シリア情勢の悪化におけるウクライナの影響は明らかで、ロシアはシリア政府に対する反体制派の攻撃を強く非難する。
また、ロシアのワシーリー・ネベンジャ国連大使も、4日にニューヨークの国連本部で行われた安保理会合で、ウクライナが、11月27日に始まった反体制派によるシリア軍への大規模攻撃において、軍事支援、とりわけ無人航空機を提供していると非難した。
RIAノーヴォスチ(12月4日付)、TASS通信(12月4日付)が伝えた。
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これに対して、ウクライナ外務省は声明を出し、ウクライナがシリアの治安情勢の悪化に関わっているとするロシアの主張を断固として否定、こうした嫌疑にはまったくの根拠がないと発表、ロシアに対して、国際法の規範、他国の主権と領土保全の不可侵の原則を無条件に履行するよう求めた。
RIA Novosti, December 4, 2024、TASS, December 4, 2024をもとに作成。
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