シリア南部のダルアー県、スワイダー県、クナイトラ県で活動を続けてきた地元の武装集団は、「南部作戦司令室」を発足したと発表、「我々の向かう先はダマスカス、ウマウィーイーン広場が集結地である」として反抗を開始、「専制を終わらせ、正義、尊厳、平等を実現」し、「新たなシリアを建設する」と主唱した。
بيان تشكيل غرفة عمليات الجنوب والوجهة #دمشق #غرفة_عمليات_الجنوب#ردع_العدوان #سوريا_تتحرر #درعا pic.twitter.com/X8GeWFK3qy
— Omar Alhariri (@omar_alharir) December 6, 2024
HLF(12月6日付)、イナブ・バラディー(12月6日付)、ダルアー24(12月6日付)、シリア人権監視団などによると、これを受け、「南部作戦司令室」は、ダルアー市、ジュムーア丘、フドル丘、シリア軍第52旅団基地、第12旅団基地、イズラア市、イズラア中央刑務所、ナスィーブ国境通行所、ナワー市、ムサイフラ町、ウンム・ワラド村などを制圧、ダルアー県のほぼ全域を掌握した。
これと前後して、シャイフ・マスキーン市、イズラア市、ナスィーブ国境通行所などに駐留していたシリア軍は首都ダマスカス方面に撤退した。
ナワー市では、シリア軍と南部作戦司令室が各所で激しく交戦、若い男性1人が死亡した。
これに対して、シリア軍は、ジャービヤ丘、ナワー市の住宅街などを砲撃した。
また、ブスル・ハリール市では、シリア軍兵士314人が離反、南部作戦司令室に合流した。
これに対して、フラーク市郊外に対して、シリア軍によると思われる戦闘機が2回の爆撃を行った。
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スワイダー県では、シリア人権監視団、スワイダー24(12月6日付)などによると、地元武装集団が、スワイダー市および同市一帯のシリア軍の拠点や指揮所を攻撃、市内外のスワイダー中央刑務所、バアス党スワイダー支部、警察本部を制圧した。
AFP, December 6, 2024、ANHA, December 6, 2024、HFL, December 6, 2024、‘Inab Baladi, December 6, 2024、Reuters, December 6, 2024、SANA, December 6, 2024、Sham FM, December 6, 2024、SOHR, December 6, 2024、、Suwayda 24, December 6, 2024などをもとに作成。
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