大統領府は午後5時25分、フェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SyrianPresidency/)を通じて声明を出し、アサド大統領が首都ダマスカスから脱出したとの一部情報を否定した。
声明の内容は以下の通り。
一部外国メディアは、バッシャール・アサド大統領がダマスカスを離れた、あるいは特定の国に短期訪問を行ったとの噂や虚偽のニュースを流している。
大統領府は、これらの噂を全面的に否定し、それが明らかな意図を持っていることを指摘するとともに、それが新しい手法ではなく、過去の戦時中にシリアの国家と社会を混乱させるために用いられてきた偽情報戦略の一環であると強調している。
大統領府はまた、アサド大統領が首都ダマスカスから憲法が規定する愛国的職務を遂行し続けていることを確認し、大統領に関するすべてのニュース、活動、声明は、大統領府のプラットフォームおよびシリア国営メディアから発信されるものであることを強調する。
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ムハンマド・ガーズィー・ジャラーリー内閣は緊急閣議を開き、「攻撃抑止」軍事作戦局の攻勢に伴う混乱への対応について協議した。
閣議での主な確認事項は以下の通り:
政府は、複数の都市や地域に対するテロ組織の攻撃によってもたらされた緊急事態や新たな状況に対処するための経験と能力を有している。
現在の政府は、政策や戦略、計画について議論するために集まるのではない。
政府には現時点で、唯一の政策と目標がある。それは、軍武装部隊の耐久力を支えることで、テロ組織から逃れて県内で避難している国内避難民への全面的な支援と保護を提供することである。
シリアが直面している真の戦いは、シリア国家の主権決定を掌握するための戦いであり、それは「意識の戦い」であり、祖国への信念と国民的アイデンティティへの執着の戦いである。
また、地理的な戦いは詳細に過ぎず、我が軍の勇士たちが2011年から現在に至るまで継続して戦い続けているものである。
AFP, December 7, 2024、ANHA, December 7, 2024、‘Inab Baladi, December 7, 2024、Reuters, December 7, 2024、SANA, December 7, 2024、Sham FM, December 7, 2024、SOHR, December 7, 2024などをもとに作成。
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