新政府の首相に氏名されたムハンマド・バシール氏が、シャーム解放機構がシリア北西部の行政を委託してきたシリア救国内閣と、ムハンマド・ガーズィー・ジャラーリー暫定内閣の閣僚との合同会合を開催(2024年12月10日)

シリア政府のフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SyrianPrimeMinistry/)は、新政府の首相に氏名されたムハンマド・バシール氏が、シャーム解放機構がシリア北西部の行政を委託してきたシリア救国内閣と、ムハンマド・ガーズィー・ジャラーリー暫定内閣の閣僚との合同会合を開催し、政府機関の引き渡し手続き、権限移譲開始時期、暫定統治の進め方などを確定したと発表した。

合同会合でのバシール首相の主な発言は以下の通り:

我々は、総司令部(「攻撃抑止」作戦司令室総司令部)から過渡期におけるシリア政府の業務運営を委任された。この任務は、政府機関や各種ファイルの引き継ぎ、職員の復帰、その役割の活性化を確保し、自由シリアの国民にサービスを提供することを目的としている。

暫定政府は、革命政府であるシリア救国内閣の複数の閣僚によって構成されている。この内閣は一時的且つ暫定的な政府であり、憲法にかかる問題が決定される2025年3月まで存続する予定である。

暫定政府の任務は、治安の維持、政府機関の安定性の確保、国家の分裂防止にある。また、シリア社会の期待に応える新政府が形成されるまでの間、国民に基本的なサービスを提供することを目指している。

我々の国民は、尊厳ある生活を送り、最善かつ最高のサービスを受けるに値する存在である。旧体制政府の閣僚たちが、移行期において新政府の閣僚を支援し、特に各種ファイルの引き渡しに協力することで、国民へのサービスが途切れることなく継続されることを願っている。

大きな課題が存在するが、イドリブ県とその周辺地域を管理してきたこれまでの経験が、我々に広範な知識とスキルを与えている。この経験により、我々が有する資源や人材が磨かれ、この重大な責任を担う能力を備えていることを確信している。






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シリア救国内閣もフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/SG.Syrian1)で同じ発表を行った。

AFP, December 10, 2024、ANHA, December 10, 2024、‘Inab Baladi, December 10, 2024、Reuters, December 10, 2024、SANA, December 10, 2024、Sham FM, December 10, 2024、SOHR, December 10, 2024などをもとに作成。

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