シリア民主軍は声明を発表し、6月23日にダマスカス県ドゥワイラア地区の聖マール・イリヤース教会で発生した自爆テロ攻撃とダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ廟に対する自爆テロ未遂事件の実行犯2人が北・東シリア地域民主自治局が管理するフール・キャンプ(ハサカ県)に収容されていた外国人で、最近になって首都ダマスカスに潜入していたとするアフマド・シャルア移行期政権のヌールッディーン・バーバー内務省報道官の発表について事実無根だとして全面否定した。
声明によれば、シリア民主軍の関連機関は、最近のホール・キャンプへの往来の記録を精査した結果、シャルア移行期政権の要請に基づいてキャンプを離れた者は全員がシリア国籍者である一方、イラク国籍者についてはイラク政府との連携のもと正式な手続きを経てイラク国内のジャドア難民キャンプに送還された者のみであることを確認した。
また、フール・キャンプにはダーイシュ(イスラーム国)戦闘員はおらず、収容されているのは主にその家族(女性、子供)で、バーバー内務省報道官が言うような「外国人テロリストの潜伏」はあり得ないと明言した。
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