首都ダマスカスのシャルル・ド・ゴール・フランス学校に内務省総合治安局の検問所の責任者が侵入し、音楽の音量を下げるよう要求(2025年6月28日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シャルル・ド・ゴール・フランス学校で、小学校児童の学年末行事が、生徒とその保護者、教職員の出席のもと開催された。

だが、軍病院近くの内務省総合治安局の検問所の責任者である「シャイフ・アブー・アブドゥルカーディル」と呼ばれる男が学校に侵入し、音楽の音量を下げるよう要求、その後、手榴弾を学校内に投げ込むなどと脅迫を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、スカイラビーヤ市で、内務省総合治安局の隊員と同市出身のキリスト教徒の若者らが口論となり、若者が隊員の1人に暴行を加えたとして逮捕された。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カフティーン村でモスクのイラク国籍のイマームがバイクに乗った正体不明の武装グループによって自宅前で銃で撃たれて殺害された。

また、シリア人権監視団によると、ダイル・ハッサーン村にある国内避難民(IDPs)キャンプで、ハッジ(メッカ巡礼)からの帰還を祝う集会の最中に発砲された祝砲で女児1人が死亡した

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、2025年6月28日、:ハサカ市郊外のハンマト・ムシャイリファ地区出身の若者が、至近距離から銃で撃たれて死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンビジュ市の教育総合施設前で教員らが抗議行動を行い、長期間にわたる給与未払いと、正規雇用への切り替えがなされていない状況に対する不満を訴えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、前政権の密告者として知られる「アブー・ムアーウィヤ」ことジャースィム・タミーム・ミスリー氏がタッルカルフ市から、アラウィー派住民の殺害を扇動する内容を含む動画を公開したことが確認された。

また、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局の部隊が、タッルカルフ市のスィンディヤーナト・バールーハ村を襲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局の部隊が、前政権のバーキル旅団の有力司令官のァーディー・アフィース容疑者を逮捕した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ナブク市の農場で、正体不明の武装グループが若い男性1人を銃で撃ち殺害、前政権の人民議会選挙に立候補したことがあるファーディー・アブドゥルアズィーズ・マアカーリー氏のきょうだい1人が重傷を負った。

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