スワイダー県で前日の強盗事件を契機にドゥルーズ派住民と部族が激しく交戦し、20人以上が死亡(2025年7月13日)

シリア人権監視団スワイダー24によると、前日夜に発生した強盗事件を契機に、ファドルッラー・ダウワーラ氏の親族が報復として8人を拘束したことへの報復として、地元武装グループがマクワス村に臨時検問所を設置し、ドゥルーズ派の住民5人を拘束した。

これに対して、部族側が県スワイダー東部マクワス村に検問所を設置し、ドゥルーズ派住民を拘束して対抗、ダマスカス・スワイダー街道を遮断、軍・治安機関も交通を完全封鎖した。
によると、

スワイダー24によると、治安悪化により、マスミヤ町の検問所などで通行が一時停止された。

事態を受けて、地元の有力者たちによる仲介が行われて、拘束者の相互解放と緊張緩和を目的とした交渉が開始された。

また、スワイダー24によると、ドゥルーズ派の宗教的指導者(シャイフ・アクル)のユースフ・ジャルブーウ師とハンムード・ハンナーウィー師が即時停止を呼びかけた。

しかし、戦闘はマクワス村、サミーア村、マズラア町、ルバイン村およびハッラーン村周辺、大スーラ村などに拡大した。

スワイダー24によると、スワイダー市東部では、爆発とみられる音や銃撃音が確認された。

スワイダー24によると、部族武装集団がスワイダー県警察の検問所を攻撃、戦闘に発生した。

一連の戦闘で、24人(うち子ども2人)が死亡、約50人が負傷した。

死亡した24人のうち、ドゥルーズ派住民は20人(うち2人は子ども)、部族側は4人。

スワイダー24によると、スワイダー市で子ども2人が交戦により死亡した。

戦闘激化を受けて、ティーラ村の住民の大半がマズラア町やスワイダー市へ避難した。

また、ダルアー県ホーラーン地方から部族武装グループが増援としてスワイダー県に向けて進軍していることが確認された。







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SANAによると、教育養育省は、スワイダー県で予定されていた宗教科目の高校卒業試験を延期すると発表した。

新たな試験日は後日決定されるという。

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