国防省はスワイダー市で軍服を着用した正体不明の集団によって犯された衝撃的かつ重大な違反行為に関する報告を追跡していると発表:内務省はスワイダー市での即決処刑を強い言葉で非難(2025年7月22日)

国防省メディア広報局は、テレグラムを通じて、スワイダー市で軍服を着用した正体不明の集団によって重大かつ衝撃的な人権侵害が行われた件について、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣が状況を注視していることを明らかにした。

発表の内容は以下の通り。

国防省は、ムルハフ・アブー・カスラ国防大臣(少将)の指揮のもと、スワイダー市で軍服を着用した正体不明の集団によって犯された衝撃的かつ重大な違反行為に関する報告を追跡している。
国防省が発出した「同省に属さないいかなる部隊も作戦区域に進入してはならない」とする厳格な通達に基づき、スワイダー市で発生した違反行為を追跡・調査するための委員会が設置された。この委員会は、違反行為を行った人物らの所属や背景について捜査を行う。
スワイダー市で違反行為を行った人物が特定され次第、彼らに対して最大限の処罰が科されることになる。
アブー・カスラ国防大臣は、軍による違反行為の調査委員会の捜査を直接監督する。
アブー・カスラ国防大臣は、「たとえ国防省に所属している者であっても、違反行為を行った者を一切容赦しない」と述べた。
これまでの声明においても、スワイダー市には多数の地方武装グループが存在しており、同市内で報復作戦を実行していたことを我々は確認している。
調査は、衝撃的かつおぞましい報告の中に登場したすべての人物を対象とし、委員会の作業が終了し次第、その結果は公表される予定である。







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内務省は、フェイスブックを通じて声明を出し、スワイダー市で正体不明の者たちによって行われたとされる即決処刑の様子を映した映像が出回っていることに対し、もっとも強い言葉で非難した。

同省は、こうした行為は重大な犯罪であり、法律により最も重い罰則が科されるものであると強調した。

関係当局はすでに緊急調査を開始しており、犯行に関与した人物の特定、追跡、逮捕に向けた取り組みを進めている。

また内務省は、法の下にすべての者が平等であることを改めて明言し、関与が確認された者は全員、法律に基づいて管轄の司法機関に送致され、公正な裁きを受けることになると述べた。

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ハムザ・ムスタファー情報大臣は、ジャズィーラ・チャンネルのインタビューに応じ、スワイダー県の一部勢力の分離主義的言説が政治的取り組みを損ねたと述べたうえで、ドゥルーズ派の最高宗教指導者であるヒクマト・ヒジュリー師が外国勢力、すなわちイスラエルに依存していると非難した。

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