ヌールッディーン・バーバー内務省報道官は、SANAに対して以下の通り述べた。
一部のSNSページで流布されている、旧体制の残党やそれに関係する者に対する集団処刑が行われているという主張は、まったくの事実無根である。このようなデマの流布は、シリア国家のイメージを貶め、社会的和解と平穏を脅かす分断を煽ることを目的としている。
スワイダー県の状況については、相手方による違反があったにもかかわらず、シリア政府は国際的に監督された合意の履行に引き続き取り組んでいる。県住民の一時的な退避は、人道的および治安上の理由によるものであり、近く安全が確保された後、アッラーの御加護のもとで速やかに帰還することになる。
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SANAによると、シリア・アラブ赤新月社による人道支援物資の車列が、ダルアー県のブスラー・シャーム市に設置された人道回廊を通じてスワイダー市に到着した。
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SANAによると、同車列には小麦粉66トン、食料パック4,000個、に飲料水ボトル10,000本と燃料タンクなどが積まれている。
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SANAによると、スワイダー県から、ベドウィン部族や一般市民を含む500人以上の人々が、ダルアー県への移送準備のために避難した。
これに関して、シリア人権監視団は、「政府主導の強制移送」と評した。
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シリア人権監視団は、7月13日に始まったドゥルーズ派武装勢力とベドウィン系武装勢力、部族系武装勢力、アフマド・シャルア移行期政権の国防省・内務省の合同部隊による戦闘、処刑、イスラエル軍の爆撃での犠牲者についての調査を継続、これまでに1,339人の死亡を確認したと発表した。
内訳は以下の通り。
・スワイダー県出身者:657人(うち124人は民間人で、10人の子どもと24人の女性を含む)
・国防省および内務省総合治安局の要員:464人(うち40人はベドウィン系武装勢力、またレバノン国籍の武装者1人を含む)
・イスラエルの爆撃で死亡した国防省および内務省の要員:15人
・国防省へのイスラエル爆撃による死者: 3人(女性1人と身元不明の2人)
・スワイダー県での衝突により死亡した報道関係者:1人
・国防省および内務省の要員によって処刑された者:196人(うち女性30人、子ども8人、高齢男性1人)
・ドゥルーズ派武装勢力によって処刑されたベドウィン系住民:3人(女性1人、子ども1人を含む)
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ダマスカス県では、スワイダー24によると、「野蛮さは我々を代表しない…スワイダーの皆さんに心からの愛と謝罪を」と書かれたビラが壁に貼られているのが確認された。
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