中・西部シリア政治評議会(PCCWS)はバニー・ハーリド族の武装勢力によるヒムス市アラウィー派居住地区襲撃をめぐってシャルア移行期政権を非難(2025年11月23日)

中・西部シリア政治評議会(PCCWS)は、フェイスブックを通じて声明を出し、ザイダル村での殺人事件に端を発するヒムス市内のアラウィー派居住地区へのバニー・ハーリド族の武装勢力による襲撃について、集団虐殺犯罪を継続的に実行する体系的な手法だと断じたうえで、アフマド・シャルア移行期政権にその全責任があると非難した。

また、国際社会および国連に対して、犯罪の即時停止、加害者の責任追及、そして再発防止のための迅速な直接介入を求めた。

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中・西部シリア政治評議会(PCCWS)はまた、フェイスブックを通じて別の声明を出し、ムスタファー・ルストゥム政治局長とキナーン・ワッカーフ広報局長が、犯罪行為を即時に停止させ、シャルア移行期政権の責任を追及するため、国際・地域レベルで広範な連絡を行っていると発表した。

検討されている対応策としては、ストライキやデモといった選択肢も含まれているという。

中・西部シリア政治評議会(PCCWS)はさらに、フェイスブックを通じて別の声明を出し、国連安保理事に対して、緊急会合を開催し、国連憲章第7章に基づき、シリアで文民国家が創設されるまでの期間、シリア中・西部に対して国連による暫定的な国際保護を適用するよう要請した。

また、シャルア暫定大統領とアナス・ハッターブ内務大臣のテロ指定を解除した国連安保理決議第2799号の再検討を求めた。

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