新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒードはS-200、S-300が配備されているハマー県のロシア軍基地を攻撃したと発表(2019年7月22日)

新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒード(「信者を煽れ」作戦司令室所属)はテレグラムを通じて、ハマー県ミスヤーフ市北西にあるロシア軍基地を砲撃したと発表した。

アンサール・タウヒードによると、砲撃は、ミスヤーフ市の「シャッビーハの本部複数カ所」に対しても行われたという。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(7月22日付)は複数の地元筋の話として、「シリア革命」開始以降初めて、ロシア軍が掌握するミスヤーフ市北東の防空中隊(S-200およびS-300ミサイル防空システムの拠点)が標的となったと伝えた。

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一方、トルコの後援を受ける国民解放戦線は、シリア・ロシア軍の攻撃への報復として、ハマー県北部のシリア軍拠点複数カ所、ハマー市北部のハマー航空基地を重点的に砲撃したと発表した。

AFP, July 22, 2019、ANHA, July 22, 2019、AP, July 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2019、Reuters, July 22, 2019、SANA, July 22, 2019、SOHR, July 22, 2019、UPI, July 22, 2019などをもとに作成。

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