イドリブ県で活動を続ける米国人女性のラーニヤ・カイサル氏は、ロシア軍の爆撃直後のマアッラト・ヌウマーン市からビデオ・メッセージを発信、トランプ米大統領に介入するよう訴える(2019年7月22日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県で活動を続ける米国人女性のラーニヤ・カイサル氏は、22日にロシア軍による大規模な爆撃があったマアッラト・ヌウマーン市からビデオ・メッセージを通じて、ドナルド・トランプ米大統領にロシアの攻撃を止めるために介入するよう呼びかけた。

カイサル氏はイドリブ市で女性のエンパワメントを支援するセンターを運営している。

カイサル氏は瓦礫を背にして、「爆撃が始まったとき、この施設にいました。助けようと外に走って行きました。人々の頭、手足の残骸を目にしました…。もうできることはありません」と泣きながら惨状を訴えた。

そのうえで「米国が何もせず、ロシアを止めなかっただけで、たくさんの人が今日亡くなりました…。(ドナルド・)トランプ大統領、強い男、強いリーダーが必要なのです。トランプ大統領、どうかロシアを止めて下さい」とビデオ・カメラに向かって泣き叫んだ。

AFP, July 23, 2019、ANHA, July 23, 2019、AP, July 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2019、Reuters, July 23, 2019、SANA, July 23, 2019、SOHR, July 23, 2019、UPI, July 23, 2019などをもとに作成。

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