トルコ軍は米主導の有志連合の基地があるアレッポ県アイン・アラブ市近郊への攻撃を開始、米軍が照明弾でトルコ軍の砲撃に応戦(2019年10月11日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は3日目に入り、トルコ軍はラッカ県タッル・アブヤド市および同市一帯、ハサカ県ラアス・アイン市および同市一帯、カーミシュリー市および同市一帯などへの爆撃、砲撃を続け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と激しく交戦する一方、アレッポ県アイン・アラブ市近郊のマシュター・ヌール丘一帯に対する攻撃も開始し、シリア民主軍と交戦した。

スマート・ニュース(10月11日付)によると、攻撃はマシュター・ヌール丘に設置されている有志連合の基地近くにも及び、米軍は、トルコ軍の砲撃に対して照明弾を撃って応戦した。


国民軍によると、この戦闘で、トルコ軍とその支援を受ける国民軍は、ラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村、アスファル・ナジュル村、タッル・アブヤド市近郊のムハルビル村、ハラーワ村を制圧した。

シリア人権監視団によると、「平和の泉」作戦が開始されて以降の死者数は、シリア民主軍戦闘員が60人、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が42人、トルコ軍兵士が6人。

また、民間人17人が死亡、7万5000人が戦闘地域から避難したという。

 

なお、トルコ国防省はシリア民主軍戦闘員342人を無力化したと発表した。

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アレッポ県では、ANHA(10月11日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村をトルコ軍とその支援を受ける国民軍が砲撃し、子供2人を含む住民6人が負傷した。

AFP, October 11, 2019、ANHA, October 11, 2019、AP, October 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 11, 2019、Reuters, October 11, 2019、SANA, October 11, 2019、SOHR, October 11, 2019、UPI, October 11, 2019などをもとに作成。

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