ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がロシアの避暑地ソチで首脳会談を行い、シリア情勢、とりわけトルコが侵攻中のシリア北東部への対応について協議した。
会談は、両国の外務大臣、国防大臣らも交えたかたちで6時間にわたり行われた。
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会談後、両首脳は共同記者会見を開き、以下10点を合意したと発表した。
1. 両国は、シリアの地理的・政治的統合の保持とトルコの国家安全保障の防衛を遵守する。
2. 両国は、シリア領内であらゆるテロと戦い、分離主義計画を阻止する。
3. 「平和の泉」作戦が実施されているラッカ県タッル・アブヤド市からハサカ県ラアス・アイン市にいたる幅32キロの地域の現状を維持する。
4. 両国は、アダナ合意の重要性を確認し、ロシアは現状を踏まえたかたちでの同合意の実施をめざす。
5. 10月23日12:00から、ロシア軍憲兵隊とシリア軍国境警備隊がシリア・トルコ国境のシリア領側に展開し、トルコ国境から30キロ以内の地域からの人民防衛隊(YPG)の撤退を促す。展開地域からは「平和の泉」作戦が実施されている上記地域は除く。YPGの撤退は150時間以内に完了する。合わせて、「平和の泉」作戦が実施されている上記地域の東西地域のうち、ハサカ県カーミシュリー市を除く幅10キロの地域で、トルコとロシアが合同パトロールを開始する。
6. YPGは部隊と武器をアレッポ県マンビジュ市、タッル・リフアト市から完全に撤退させる。
7. 両国は、テロリスト潜入を阻止するために必要な措置を講じる。
8. 難民の自発的且つ安全な帰還を促すための合同の努力を行う。
9. この文書の実施を監視・検証するための合同の仕組みを構築する。
10. 両国は、アスタナ合意の枠組みのなかで、シリア紛争の持続的な政治解決に向けて協業し、憲法委員会の設置を支持する。
AFP, October 22, 2019、ANHA, October 22, 2019、AP, October 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2019、Reuters, October 22, 2019、SANA, October 22, 2019、SOHR, October 22, 2019、UPI, October 22, 2019などをもとに作成。
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