シリア人権監視団は、「シリア革命」が始まった2011年3月15日から2020年1月1日までの死者総数が380,636人を記録したと発表した。
内訳は以下の通り:
- 民間人:115,490人(うち18歳未満の子ども21,949人、18歳以上の女性13,612人)
- 武装諸派およびイスラーム主義諸派などの戦闘員:53,799人
- 人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍戦闘員:12,658人
- シリア軍離反兵:2,625人
- シリア軍兵士:66,620人
- シリア人親政権民兵:51,594人
- ヒズブッラー戦闘員:1,682人
- 非シリア人親政権民兵(ほとんどがシーア派民兵):8,245人(うちロシア人傭兵264人)
- トルコ軍兵士:111人
- シャーム解放機構などのジハード主義者:26,758人
- ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員:37,707人
- シリア民主軍の外国人戦闘員:930人
- 米主導の有志連合の兵士:不明
なお、上記統計にはシリア政府支配下の刑務所・拘置所で拷問を受けるなどして死亡したとされる約88,000人、ダーイシュの刑務所・拘置所で死亡した3,200人強、シリア軍が拘束した捕虜や失踪者4,100人強、武装諸派、イスラーム主義諸派、ダーイシュ、シャーム解放機構が拉致した1,800人は含まれておらず、これらを含めると死者総数は585,000人に達すると推計される。
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なお、シリア人権監視団が公開したインフォグラフィアは以下の通り:
AFP, January 4, 2020、ANHA, January 4, 2020、AP, January 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2020、Reuters, January 4, 2020、SANA, January 4, 2020、SOHR, January 4, 2020、UPI, January 4, 2020などをもとに作成。
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