ロシアとトルコの合意による停戦発効から2日目、シリア軍の砲撃で1人死亡、反体制派もアレッポ市を砲撃(2020年1月13日)

ロシアとトルコの合意に基づいて停戦が発効(12日00時00分)してから2日目となる13日、イドリブ県、ラタキア県、アレッポ県でシリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団による散発的な戦闘が続き、シリア人権監視団によると、シリア軍の砲撃で1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市を砲撃し、住民1人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(1月13日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がアレッポ市アシュラフィーヤ地区に着弾し、民家が被害を受けた。

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ハマー県では、SANA(1月13日付)によると、シリア軍がジュッブ・ラムラ町近郊で反体制武装集団の無人航空機(ドローン)を撃墜した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルコマン山地方のナワーラ丘一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カラク村で逮捕者釈放を求める抗議デモが行われた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県13件、ラタキア県6件、アレッポ県7件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を12件(イドリブ県4件、ラタキア県6件、アレッポ県7件、ハマー県5件)確認した。

AFP, January 13, 2020、ANHA, January 13, 2020、AP, January 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 13, 2020、Reuters, January 13, 2020、SANA, January 13, 2020、SOHR, January 13, 2020、UPI, January 13, 2020などをもとに作成。

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