アサド大統領のいとこリーバール・アサド氏は大統領とマフルーフ氏の対立解消のため、父であるリフアト・アサド元副大統領の帰国を求める(2020年5月11日)

アサド大統領のおじのリフアト・アサド元副大統領の子息の一人で反体制活動家のリーバール・アサド氏はフェイスブック(5月11日付)のアカウントで、アサド大統領に向けてラーミー・マフルーフ氏との不仲に代表される政権内部の危機を回避するための策を提言した。

リーバール氏は「あらゆるレベルでこの惨憺たる危機から脱却するための策は、リフアトが提起した和平イニシアチブを政権指導者が受け入れる以外にない…。手遅れになる前にリフアト・アサドがフランスからシリアに帰国することで、この泥沼からの脱出は保障され、平和と安全に満ちた明るい未来を創ることができる」と述べた。

リフアト・アサド元副大統領のイニシアチブとは、2018年に国連、米国、ロシア、中国、サウジアラビアの監督の下にシリア危機を解決するための国際会議を呼びかけたことを指している。

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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