ロシア・トルコ軍はイドリブ県で2度目となる合同演習を実施(2020年9月5日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから183日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のイフスィム町、カフル・ウワイド村、スフーフン村を砲撃、フライフィル村一帯で両者が交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのエフニギー・ポリャコフ副センター長は声明を出し、ロシア軍とトルコ軍が2度目となる合同演習を実施したと発表した。

ポリャコフ副センター長によると、合同演習は、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路での両国軍合同パトロール部隊に対する反体制武装集団の攻撃を想定して行われた。

また、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 5, 2020、ANHA, September 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 5, 2020、Reuters, September 5, 2020、SANA, September 5, 2020、SOHR, September 5, 2020などをもとに作成。

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