ハサカ市ではシリア政府を支持するアラブ系部族・名士が祖国への忠誠と帰属を確認する一方、北・東シリア自治局支配地区では部族同士が交戦し、2人死亡(2020年12月9日)

ハサカ県では、SANA(12月9日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市(シリア政府支配地)で、「部族の国家への愛国的帰属」と題された国民会合が開催され、地元のアラブ系部族長や名士が参加した。

会合では、部族をシリア国民の不可分の一部と位置づけたうえで、あらゆる忠誠心にも増して祖国に帰属することを確認するとともに、米国とトルコによる占領拒否、占領とテロに対抗するためのシリア軍との連帯を強調した。

SANA(12月9日付)が伝えた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあり、後者が支配するハサカ市アズィーズィーヤ地区で、部族どうしが交戦し、片方の部族の2人が死亡、双方に多数の負傷者が出た。

AFP, December 9, 2020、ANHA, December 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 9, 2020、Reuters, December 9, 2020、SANA, December 9, 2020、SOHR, December 9, 2020などをもとに作成。

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