シリアの外務在外居住者省は、ドイツ外務省がホワイト・ヘルメットのハーリド・サーリフ代表の亡命を受け入れたことを「敵対行為」「テロ集団とそれに付随するグループへの支援」と非難(2020年12月21日)

外務在外居住者省公式筋は声明を出し、ドイツ外務省がホワイト・ヘルメットのハーリド・サーリフとその家族の亡命申請を受け入れたとする声明を受けて、「シリアに対する敵対行為」、「テロ集団とそれに付随するグループへの支援」と非難した。

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『シュピーゲル』(12月8日付)は、サーリフ代表と家族が、ドイツ外務省によって受け入れられたと伝えていた。

サーリフ代表とその家族は、2018年半ばに、イスラエルによって「救出」されたホワイト・ヘルメットのメンバーとその家族422人のなかに含まれており、ヨルダン国内で一時的に保護されていた。

ドイツ内務省が、サーリフ代表がジハード主義者に共鳴しているとして受け入れを拒否していたが、12月7日に外務省が強引に受け入れを決定、ヨルダンからドイツに入国させたという。

サーリフ代表は、英国、カナダにも亡命申請していたが、両国は受け入れを拒否していた。

AFP, December 21, 2020、ANHA, December 21, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2020、Reuters, December 21, 2020、SANA, December 21, 2020、SOHR, December 21, 2020、Der Spiegel, December 8, 2020などをもとに作成。

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