北・東シリア自治局はシリア政府支配地域とを結ぶダイル・ザウル県のサーリヒーヤ村の通行所を「人道的理由」で再開(2021年1月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局が数ヶ月にわたって閉鎖していたサーリヒーヤ村の通行所を「人道的理由」により、1月16日から再開することを決定した。

サーリヒーヤ村はシリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市と北・東シリア自治局の支配地域を結ぶ通行所。

通行所は午前8時から午後3時まで開放されるという。

サーリヒーヤ村の通行所が閉鎖されている間、シリア政府支配地域と北・東シリア自治局の支配地域を隔てるユーフラテス川の住民や物資の移動は排水量3~10トンの渡し船で行われていた。

なお、北・東シリア自治局支配地域での商品の売買は、シリア政府に近いカーティルジー・グループ社などとつながりがある業者と直接取引を行っている業者によって行われる。

AFP, January 13, 2021、ANHA, January 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2021、Reuters, January 13, 2021、SANA, January 13, 2021、SOHR, January 13, 2021などをもとに作成。

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