アサド大統領は改正地方自治法に基づいて設置された地方行政最高評議会メンバーと会合を開き、分権制の議論と実践を指示(2021年2月17日)

アサド大統領は首都ダマスカスで地方行政最高評議会メンバーと会合を開いた。

地方自治最高評議会は2011年8月23日に施行された政令第107号(改正地方自治法)に基づいて設置された機関。

SANA(2月17日付)によると、アサド大統領は会合において、分権制についての審議が重要且つ不可欠だとしたうえで、分権制を法律として実施する前に、県知事、県議会における実際の行為や参加をもって始められ、透明性、情報提供、事実解明を通じて問題点を明らかにするべきだと述べた。

アサド大統領はまた、分権制が県知事と市町村の自治体の長の役割を分け、干渉を防ぐための権限や任務を確定することから始めるべきだと付言した。

そのうえで、評議会のメンバーに対しては、地方行政機関の活動を規定する法律を研究し、汚職や違反を防ぐための規制を設けるよう指示した。

SANA(2月17日付)が伝えた。

AFP, February 17, 2021、ANHA, February 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 17, 2021、Reuters, February 17, 2021、SANA, February 17, 2021、SOHR, February 17, 2021などをもとに作成。

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