シリア民主軍は大統領選挙の実施と結果を承認するための前提条件として改正地方自治法の運用をシリア政府に求める(2021年2月17日)

反体制系サイトのジスル研究センター(2月17日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が今年半ばに予定されている大統領選挙の実施と結果を承認するための前提条件を示したと発表した。

同センターによると、シリア民主軍は、最近になって首都ダマスカスを訪れた使節団を通じて、シリア政府が2011年8月23日に施行された政令第107号(改正地方自治法)を運用し、北・東シリア自治局の自治を正式に承認することを条件として提示した。

シリア民主軍はまた、現下の組織構造と特性を維持したまま、シリア政府の一部を構成することも合わせて条件として示した。

こうした要求を通じて、シリア民主軍は、イラクのクルディスタン地域を模した自治を獲得しようとしているという。

AFP, February 17, 2021、ANHA, February 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 17, 2021、Markaz al-Jisr li-l-Dirasat, February 17, 2021、Reuters, February 17, 2021、SANA, February 17, 2021、SOHR, February 17, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.