シャーム解放機構のウズベク人メンバーがイドリブ博物館の収蔵品を破壊(2021年6月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市のミフラーブ交差点にあるイドリブ博物館に、同組織のウズベク人メンバーが侵入し、展示されていた古代の彫像、壁画、モザイク画複数展を破壊した。

犯行理由は不明だが、同地の自治を委託されているシリア救国内閣の管理下に置かれ地得る博物館運営局からの正式の発表は行われてない。

なお、イドリブ博物館の収蔵品の多くは、シャーム解放機構(当時の組織名はシャームの民のヌスラ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム軍団などからなるファトフ軍がイドリブ県全域を制圧した2015年3月以降、略奪によって散逸している。

博物館周辺は略奪を回避するために厳戒態勢が敷かれているが、一部住民は反体制派が所蔵品を持ち去ったと疑っている。

AFP, June 12, 2021、ANHA, June 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2021、Reuters, June 12, 2021、SANA, June 12, 2021、SOHR, June 12, 2021などをもとに作成。

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