イドリブ県でシャーム解放機構が解体を迫っていた新興のアル=カーイダ系組織参加のシャーム・イスラーム運動のモロッコ人メンバーが殺害される(2021年8月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るジスル・シュグール市近郊を流れるアブヤド川河畔一帯でシャーム・イスラーム運動のモロッコ人メンバーが何者かによって殺害された。

モロッコ人メンバーが殺害されたのは、シャーム解放機構の検問所の近く。

シャーム・イスラーム運動は、モロッコ人、アフワーズ市一帯地域出身のイラン人からなる武装グループで、ハマー県北西部のガーブ平原(サルマーニーヤ村一帯)で活動しており、2014年7月に新興のアル=カーイダ系組織であるアンサール・ディーン戦線に参加した。

シャーム解放機構はこのグループに対して、組織を解体し、自らの参加に入るよう求めていた。

AFP, August 17, 2021、ANHA, August 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2021、Reuters, August 17, 2021、SANA, August 17, 2021、SOHR, August 17, 2021などをもとに作成。

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